Der Wachhund der Rose act3
「ピチカート!その子は誰ですの?」
金糸雀は自分の人工精霊と見知らぬ人工精霊が一緒に居るのを見つけた。
「ピチカート?・・・そのこ・・・ついて来いって言ってますの?」
ピチカートと人工精霊・・・レナはそのとおりだといわんばかりに金糸雀の周りを飛び回る。
「・・・なんだかちょっと怖いですけど・・・行きますですの!」
そう叫んで、金糸雀はnのフィールドへと向かった。
「初めまして。金糸雀お義姉様。ローゼン様の義理の娘、様に創られし人形にして薔薇審判<ローゼン・シート>の役目を与えられました、と申します。」
薔薇園のお茶会テーブル。は立ち上がり、金糸雀を迎える。
「薔薇・・・審判<ローゼン・・・・シート>?」
「まずはお座りになってください。お義姉様。」
金糸雀を席に着かせ、カップに紅茶を注ぐ。
「私は<アリス・ゲーム>には参加しません。私は<アリス・ゲーム>を監視するもの。<アリス・ゲーム>が公平・公正に行われてるかを監視し、審判するものです。」
自分も席に着き、紅茶を一口。
「審・・・判・・・。」
「はい。そのために私はローゼン様の師事により様に創られました。」
にこにこと本当に楽しそうに語るに金糸雀も少しだが警戒を解く。
「私のマスターに言われました。もうすぐ<アリス・ゲーム>が始まると。7人の薔薇乙女<ローゼン・メイデン>が目覚め、戦いが始まると。」
「<アリス・ゲーム>が・・・。」
「はい。ですから、<アリス・ゲーム>が本格的に始まってしまう前に、お義姉様達にご挨拶をしていらっしゃいと。」
本心からの言葉なんだろう。金糸雀と話をするのが本当に楽しいことのようにニコニコと微笑む。
「さて・・・そろそろお開きにいたしましょう。」
杓杖を打ち鳴らすとnのフィールドが歪みだす。
『レナ。金糸雀お義姉様をきちんとお送りしてね。』
「!!?」
遠くのほうでの声だけが聞こえる。
『それでは金糸雀お義姉様。また<アリス・ゲーム>で。』
の声が聞こえなくなると同時に、金糸雀は元の鏡の前に立っていた。
「・・・不思議ですの・・・。あのこ・・・悪い子ではなさそうですわね。」
金糸雀は首をかしげながら呟く。
「もうすぐ7人すべてが目覚めるのですね・・・。」
金糸雀はなぜか・・・なんだか複雑な心境だった。