Narciso act10

神流と織姫、綱吉達のほうも片付き、ヴァリアーが殲滅に向かっていた本部のほうの壊滅も済んだと連絡が入る。
「・・・神流、その子たち晴斗と皐月に。向こうのほうにも、同じような子達がいると思うから。・・・優羽もね。」
「はい。」
そう言って三笠宮が”抜け殻”と称した人たちを神流に預け、
「・・・帰ろっか。」
「うん。」
「・・・はい。」
「そうですね。」
「うん、皆、待ってるしね。」

それから数日。尸魂界に連行された三笠宮の処遇、共に人体実験を繰り返していたファミリーへの制裁、そして保護された人々の状態が知らされた。
予想はしていたがあまり聞いていていいものではなかったが。
「・・・はぁ―――――毎回のことながら後味悪ぅ~~~~・・・、」
「それはまぁ、こんな仕事ですからねぇ・・・(苦笑)。」
それぞれの報告をするためにボンゴレファミリーアジトの一室に集まった、深春、晴斗、皐月等にお茶を配りながら神流が苦笑をもらす。
「使用された魂魄についてもエネルギーとして消費されちまったからな。」
とは晴斗。
「まだ死ぬ運命ではなかった人たちだし・・・ちょっとね・・・、」
深春が眉をひそめる。
「あの優羽ってこ、身体だけでなく魂魄も、現世にとどまるにはもう限界だったみたいだけどねぇ。」
悲しそうに呟く皐月。部屋の空気がずうんと重くなる。
「だー!もう重いー!!後味悪いけどこの話は終わり!終了!!報告書出しておしまい!俺はこの後織姫とルキアとクローム連れてデートしてk「ー!デートしよう!」綱吉・・・。」
「あ、みんないたんだ。借りるよー!」
「「「「どーぞ。」」」」
「売られた!」
「大丈夫ですよ隊長、織姫たちとはあたしがデートしてきます。」
「深春ー!」
「あ、俺正一とスパナんとこ行ってくるわー。」
「晴斗ー!!」
「じゃぁ俺は一護と雨竜に現世の医療についての話でも聞いてこようかなぁ~。」
「皐月までぇ!?」
ギギギ、と油の切れたロボットの如く視線を向けられた神流だが、
「総隊長に書類持ってけって言ったの隊長ですよね?」
笑顔で返された。
「ん。じゃ、。行こうか。」
がっしり腕をつかまれて逃げられない。
「・・・解った。用意するから離して・・・。」
「逃げたら承知しないからね?(黒笑)。」
「はぁい。」

いつもの笑顔。いつもの風景。その裏に哀しみを隠して、時は流れていく。

無理やり終わらせた感満載!すいませんごめんなさい最後のが一番楽しかった・・・!