Narciso act2
義骸に入ってついでに服も着替えて戻ってみたらなぜか勢ぞろいしていたボンゴレファミリー。思わず扉を閉めかけました。
うん。僕悪くない。
「何やってんの。早く入りなよ。」
「・・・わぁ雲雀さんが群れてらー・・・。」
ちょっと現実逃避。
「んなことはどうでもいい。早くしろ。」
「・・・はーい。」
あぁもう泣きたい。ちょっと涙目になりながらいつもの定位置であるツナの隣に座る。
「じゃぁ始めるぞ。」
リボーンの一言で全員の顔つきが変わった。
リボーンが取り出した資料に書かれていたのはが山本総隊長から渡された資料と同じ―死神関与の部分はなかったが―だった。それを見ては思わず「やっぱり・・・、」と呟いた。
「・・・やっぱりってことはが向こうに呼ばれたのはコレがらみってこと?」
「あーまぁそういうことー・・・はい、コレが尸魂界が独自調査した資料。」
そう言ってが出してきた資料に書かれていたのは最初にリボーンが配った資料の”犯人”と思われる部分が追加されたもので、
「・・・死神が関与・・・、」
「そ。しかも次のターゲットは空座町辺りになりそーなんだよね・・・。」
「ここに書いてあることが本当なら黒崎君たちがターゲットとなるのでは?」
「だよねー・・・。」
資料に書かれていたのは大まかに言ってしまえば誘拐事件。だがターゲットとなっている人物の共通点が問題だった。
―霊圧の高い人間―
これは尸魂界が独自調査したもので、それに関係してどういう経緯で手を組んだのか死神とマフィアが共に関係していることがわかったのだ。
「まぁ・・・一護たちならそう簡単にさらわれたりしないと思うけどね・・・。」
織姫辺りは心配だけど。
そう呟くと全員が頷いた。誰か否定しろよ。無理です。
「で、は黒崎たちの学校に潜入操作って訳か?」
「そーよ。総隊長も人使い荒いわー。」
ふっ、と遠い目。どんだけめんどくさいんだ。
「と、いうわけでしばらく並盛を離れます。雲雀さん、その辺よろしくお願いします。」
「任せなよ。」
「あと骸と凪、一緒に来てくれる?」
「えぇ、構いませんよ。」
「骸様とボスが言うなら。」
「ツナ。」
「うん、行って来て。これは死神だけじゃなく、俺達マフィアにも関係することだ。おそらく、この誘拐された人たちは人体実験の材料にされているんだろうと思う。そんなことをするマフィアの面汚しには制裁が必要だ。」
そう言って微笑むツナはまさにマフィアのボスである。
「了解。向こうに連絡して明日からでも潜入できるようにしておく。骸と凪はこの後一緒に浦原さんとこ行くよ。空座一高の制服、手配してもらわないと。」
「えぇ。」
「はい。」
「じゃぁ今日はコレで終了だな。各自資料を読んどけ。たちが犯人についての情報を手に入れ次第、片付ける。」
開幕のベルが鳴った。
捏造万歳!