Narciso act4

手配が出来たと浦原に呼ばれて制服試着してみればいつものことながらなぜかサイズがピッタリだった。任務のときに制服なんかも用意してもらったりもするがサイズを教えたわけでも無いのに毎回ピッタリなところはなぞだ。なんだか突っ込んじゃいけない気がするので突っ込まないけど。
「三人ともよくお似合いデスヨー。」
「・・・ありがとう?」
「凪よ、なぜに疑問系?」
骸は骸で新しい制服に居心地悪そうに眉間に皺を寄せている。
「さて。任務の確認をしよっかー。」
制服に慣れる為にそのままねー。
そう言って浦原やテッサイも交えて卓袱台を中心に座る。
「浦原さんは総隊長から連絡貰ってると思うけど、今回の任務は今巷で多発している連続誘拐事件の犯人探し。尸魂界の見立てだと次はここ、空座町の住民が標的となる可能性が高い。その標的となっているのは霊圧が高い人間達であることから死神が関与していることが判明。さらにマフィアがその霊圧の高い人間を死神と手を組んで人体実験に使用しているという疑いが出ている。俺達は犯人を探し出し、死神の討伐、関係ファミリーの捕縛と必要と有らば復讐者ヴィンヴィチェへの引渡し。以上。」
無表情に資料を読み上げれば”人体実験”という言葉に案の定コレでもかと言うぐらいの勢いで眉間に皺を寄せて骸が反応する。
「・・・骸様・・・眉間に皺・・・。」
クロームに指摘されても皺は消えない。
「・・・これだからマフィアというものは・・・。」
はっ、と吐き捨てるように言う骸に苦笑しか出てこない。
「はい、では確認は終了っスね。今回のことは我々死神にも大いに関係することっスからアタシ達もしっかりサポートさせていただきます。」
パン、一つ手を打って相変わらずの胡散臭い笑顔で言うが、その中にもまじめな音を含んでいるのが感じ取れた。
「それと、任務中はここから空座一高に通っていただきますよ。」
「「「え。」」」
聞いて無いんですけど。
「・・・まぁ、毎朝電車で三十分揺られるよりはいいけど・・・、」
と骸様が、いるなら・・・。」
「・・・さっさと終わらせて帰りましょう。僕としては犬と千種が心配ですよ。」
ランチアがどうにかしてくれていると思いますが・・・。
骸がちょっと遠い目だ。
あぁ、なんか解る気がする。特に犬あたり。
「・・・うん。がんばろう。」
「では、明日からがんばりましょう。」
何か勝手に仕切っている浦原は放置で(え)。
「ふふーんv明日一護達の反応が楽しみだなーv」
の感覚はちょっとズレていると思わなくも無い。

浦原さんが変態だー(爆)。