Narciso act5
空座第一高校の廊下にいつもの声が響く。
「おっはよーいっちごふぅ!」
「おー。」
今日も今日とて一護から愛の(?)ラリアットを食らう浅野。もう毎日のことだから回りもあまり気にしない。
「おはよう、一護。」
「おう、水色。」
「俺は!?俺は無視?!」
「今日転校生が来るらしいよ。」
「お願い無視しないでー!(号泣)。」
いつものことだから誰も気にしない辺り慣れすぎだと思う。いやな慣れだ。
「へー。また中途半端な時期だな。」
「だよねー。」
すっかり浅野は無視されている。廊下に涙の池が出来ている。
「・・・通行人の邪魔になりますから、浅野さん。後そこ掃除しておいてくださいね。」
「敬語はやめてー!(泣)。」
うん、いつもの風景。
「ほらほらお前ら席付けー!転校生を紹介するぞー!」
「先生、男ですか女ですかー?」
「両方だ。」
SHR。担任の越智がいつものノリで入ってくればまぁ、お約束な質問が飛ぶ。
「おし、じゃー入ってこーい!」
ガラガラガラ
入ってきた三人に一護をはじめ、ルキア、織姫、チャド、石田の・・・まぁいつものメンバーはフリーズ。
「並高からきました!です!」
「同じく、六道骸と申します。」
「・・・六道凪・・・よろしく。」
「なんでいるんだお前らー!!」
「あ、やっほー一護ーv」
この辺もお約束な反応だろうな。うん。
キーンコーンカーンコーン
終業のチャイムが鳴ったと同時に、
「骸ー凪ー帰rガシへ?」
「お前らちょっとちょっと顔貸せ。」
「おおう。」
「・・・一昔前の不良みたいですねぇ・・・。」
「あ、黒崎君あたしも!凪ちゃんと骸君も!」
「えぇ、それでは失礼します。」
「(ぺこ)。」
クラス中が唖然とする中、一護はを引きずって行き、その後ろを呆れたような骸や、織姫にクローム、ルキア、石田、チャドといつものメンバーが付いていくのだった。
「で。なんでいるんだよ。」
「あたしらがいる理由なんて一つしかないんじゃねー?」
「まったくですよ。試験の成績はいいのにこういうことに関しては本当に鈍いんですよねぇ。」
骸に鼻で笑われた。一護の額にちょっと青筋が浮いている。
「隊長がいらっしゃるということは、死神にも関することということでしょうか。」
「うん。ってかルキアー、いー加減名前呼びしてくれんのかなー。」
「え、あ、努力します。」
話が脱線した。
「で、六道君やクロームさんとさんが一緒に来ているということは、」
「マフィアと死神、両方に関すること、ですよ。」
空気の温度が下った気がした。
その後一護達に任務の内容を説明し、任務の間は浦原商店にいるということを伝えて(因みに話をしていた場所は浦原商店だったりする)解散となった。
その夜、空座第一高校に通う一人の生徒が消えた。弱いながらも、霊感があると噂のある生徒だった。
すいません。浅野&水色コンビ好きですよ?(笑)。