Narciso act6

次の日、登校してみれば既に生徒が一人消えたという噂は学校中に広まっていた。朝、そのことについて浦原から聞いていたは苦々しい思いで周りの噂話を耳にしていた。
「・・・やはり誘拐に関してはマフィアが関わっているのでしょうね。」
「だろうね。死神だったら霊圧で解るもん。いくらうまく霊圧を隠しても俺が気付かないわけ無いもん。」
俺を誰だと思ってんのさ、と言わんばかりのにちょっと呆れ顔。 「はいはい。現世特別派遣部隊隊長さんです。」
「・・・すいませんごめんなさい調子乗りました。だからその「こいつばかじゃねぇの」って目はやめてください。」
逆にが土下座する勢いだ。
「はぁ。とりあえず僕とクロームは一度並盛に戻ってこのことを報告します。まぁ、ボンゴレのことですから情報は既にいってると思いますが。」
机に突っ伏してクロームに慰められているに溜息をついた骸は次の行動について意見を告げる。
「・・・うん。お願い。ゲルーメファミリー・・・だっけ?そっちの情報も入ってきたらよろしく。」
「はい。」
「解ったわ、様。」
ちょうど始業のチャイムが鳴って始業前のプチ会議(笑)は終了した。

その日のうちに並盛に戻り、次の日には情報を持ってくる骸とクロームはさすがだと思う。
「というか情報が既に此処まで揃ってるボンゴレも凄ぇよ・・・。」
浦原商店。一護、石田、チャド、織姫、ルキアも交えての話し合い。
「・・・なんていうか・・・二年前に未来に行ってから腹括ったよね・・・綱吉・・・。」
がぼそりと呟くとクロームが苦笑する。
「・・・というか・・・マフィアは何でもありなのかい?それとも君たちが特殊なのかい?」
「ノーコメントでお願いします。」
なんか話が脱線した。
「とにかく、ボンゴレには今回のことは報告してきましたが既に情報は行っていましたね。で、ボンゴレが独自に集めた情報がコレです。」
目の前に示された資料に目を通してはちょっと頭を抱える。
「どうしたのさん。」
「・・・あー・・・うー・・・一護パス。」
「俺かよ。」
から渡された資料を読んで、一護も、目を見張る。
「まぁ・・・予想はしてたんだけどね・・・。」
「予想通りというか解り安すぎて・・・灯台下暗し・・・というところかい?」
「ム。」
「・・・ですね。まったく、いまいましい。」
眉間に皺を寄せる骸に、そんな骸の過去を知っている一同はなにも言わない。
「・・・とりあえず、この優羽ってのに接触、あわよくば現場を押さえて現行犯捕獲したい。・・・ということでクローム、織姫、二人で行ってくれるかな?」
様が言うなら。」
「はーい!」
何時ものように変化に乏しいながらも素直に頷くクロームと元気よくわかっているのかわかって無いのか返事をする織姫に骸と一護が慌てる。
「ちょ!さん!なぜクロームなんですか!?」
「骸の言うとおりだぜ!なんで女子二人なんだ!?危ないかも知れねぇんだろ!だったら俺が!」
「だって対象が女の子だし。やっぱ女の子には女の子で。危ないって言ってもクロームだってボンゴレファミリーの一員だよ?未来では凄いがんばったんだし、織姫だって藍染との一件で力をつけてる。そんなこと言ったら逆に二人に失礼っしょ。」
ねー、と言えば二人も力強く頷く。
「私は、大丈夫。私も、ボスや骸様や、様の役に立ちたい・・・。」
「あたしもみんなの役に立てるよ。だから心配しないで!」
「・・・クロームがそう言うなら・・・。」
「・・・あんまり無理すんなよ・・・。」
女は強し。
「よし、じゃぁさっそく明日から、二人ともよろしく!」

強い女の子大好きです!