Narciso act8
”俺たち”とツナは言ったがあまり大勢で行ってもしょうがないだろうということでボンゴレメンバーからはツナと骸(クロームが心配だとマジ泣きしてウザかったため)、山本の三人。死神側からはと現世特殊派遣部隊五席、澄槻神流。現世メンバーと残りのボンゴレメンバーは浦原商店で待機である(帰ってもいいと言ったが緒路姫たちが帰ってくるまで待つと言って聞かなかった)。
そんなこんなで空座一高の校庭にクロームと織姫は立っていた。因みにツナたちは気配と霊圧を消してスタンバイ中である。そして、十一時。
「あぁ、ちゃんと、来てくれたね。」
「「!」」
音も、気配も、霊圧も感じさせずに現れた優羽に隠れていたたちも息を飲む。
「隊長・・・、」
「えぇ・・・音や気配はともかく・・・人間誰しも多少なりとも持っている霊圧まで完全に消しているなんて・・・、」
技術系に強い死神が関与している可能性が大きくなった。
「さ、行こう。」
それを合図にしたようになんの気配もなく空間に穴が開く。それは虚が現れる際の空紋のようであるが、どこかが違う。
「早く、行こう?」
フフフ・・・と微笑む優羽はどこか夢現で、視線の焦点が合っていない。
「優羽・・・ちゃん?」
「どうしたの?ねぇ、早く・・・行こう!!」
ブワァ!
空間に開いた穴から黒い触手のようなものがクロームと織姫に向かって伸びる。
「三天結盾、私は拒絶する!」
ザッ!
織姫の盾が展開されるのとの斬魄刀が振り下ろされるのはほぼ同時であった。しかしその姿にも優羽は驚くこともなく、ただただ不思議そうに首をかしげている。
「ねぇ織姫やん、なんで、拒絶するの?ねぇ、なんであなたは邪魔をするの?私は織姫ちゃんと、凪ちゃんと、一緒に行くの。邪魔を・・・しないで!」
その叫びに反応したように再び空間の亀裂から触手が、今度はに向かって伸びる。
「隊長!」
ザク!ザ!
控えていた神流も刀を振るう。
「あなた達・・・誰?邪魔をしないでよ!」
叫びに呼応するように黒い触手が次々と襲い掛かる。それをと神流は斬魄刀で切り捨て織姫は三天結盾で防ぎ、クロームの有幻覚が触手へと襲い掛かる。
「なんでなんで邪魔するのー!!」
ふっ
プッツリと糸が切れたように優羽が意識を失った。そのまま地に倒れるかと思いきや、どこから現れたのか黒い装束―死覇装―を纏った男がその体を受け止めた。
「・・・無理をしすぎましたね、お嬢様。まぁ、この辺りが限界なのでしょうが・・・、」
男はそう言って刀を構えるたちのほうへ視線を向ける。
「・・・あんたが、今回の黒幕?」
「黒幕、とは失礼ですね。ただこの娘の父親と私の利害が一致しただけのことですよ。」
ザッ、とまた何処から現れたのか黒尽くめの人間が現れる。
「綱吉!骸!」
「あぁ。」
「クフフ・・・お任せを。」
「クロームも、綱吉達と一緒に。織姫は俺たちと。神流!」
「は!」
綱吉達が黒服たちの相手を始めたのを確認するとたちは優羽を抱きかかえる死神を取り囲む。
「現世特殊派遣部隊隊長、!死神、三笠宮水月、あなたを現世への異常干渉並びその他もろもろの罪により拘束します!」
戦闘が、始まった。
支離滅裂とか言わないで・・・!それは書いた本人が一番よくわかってるから!ただの自己満足!(おい)。