Narciso act9
キィン!
「なぜこんなことをする!」
は三笠宮と刀を交え、神流、織姫は亀裂から出てきた「人間」と戦っている。ただそれはただの「人間」というわけではない。
「あれは、お前達が連れ去った人間達か!」
「はい。ちょっといろいろありまして”抜け殻”になってますけど。」
悪びれもせず、と刀を交えながらもにっこり笑って答える三笠宮に、苛立ちが募る。
「あの娘はね、本当ならもう死んでいるはずだったんですよ。」
「・・・。」
キィンキンキン!
刀が交わる音が響く。綱吉達が黒服―おそらくマフィア―と戦っている気配がする。神流と織姫が襲い掛かってくる「人間」達を傷つけないようにしている。
「あの娘の父親はなんとかして娘の命を永らえさせようとしました。そんなとき、私と出会いまして。私はもともと技術開発局にいたんですよ。」
誰に向けるでもなく三笠宮は淡々と語る。三笠宮が技術開発局にいたことは既に尸魂界からの資料で把握はしていた。三笠宮が語るその声を聞くうちには頭に上った血が醒めていくのを感じ、冷静になっていく。逆に三笠宮のほうには最初の笑みはなく、どんどん表情が険しくなっていく。まるで自分を追い詰めるかのように。
「義魂丸開発の研究もしていました。その中には魂魄を義魂丸のようにして保存するというものも、ありました。そして、それをエネルギーとして、別の魂魄のエネルギーにするというものも。」
「!それは!」
「えぇ。論文を提出した時点で却下されましたよ。」
だんだんと三笠宮の刀が軽くなってくる。
「それでも私は諦め切れませんでした。私は独自に研究を進めていました。何十年も・・・そしていよいよ「人」の魂魄を使った実験を行うところであの娘の父親に出会った。」
キィン
三笠宮は力一杯刀を振るうとの刀をはじく。
「あの娘の場合、魂魄というより身体のほうが限界でした。ならば魂魄だけ取り出し、別の身体・・・あの娘の場合、義骸へ移し変えてしまえばいい。それを行うためにも、他の人間の魂魄と言うエネルギーが必要でした。」
「それで・・・お前は他の人間を犠牲にしてきたというのか!」
怒りと共にの霊圧が爆発する。
「猛り狂い咲き誇れ 風華姫!!」
その一言で、勝負は決した。
いろいろと設定の時点で矛盾とか凄いなぁと自分でも思ってたんで突っ込まないで上げてください凹みます。斬魄刀の名前はノリです。ふと思いついて音が気に入ったんで使っただけ。能力とかあんまり考えてないという凄い見切り発車もいいところ(おい)。