きみの温かさを知る
「あー、居た居たフゥ太君!」
「ちゃん!」
並盛町へやってきて、沢田家へ居候するようになって、この公園で遊ぶようになって出来た友達。
フゥ太が、と呼んだ少女は公園にフゥ太の姿を見つけると一目散に駆けてくる。
「どうしたの?ちゃん。」
「ふふふーvvはい!」
そう言って渡された包み。
「?」
「あれ?もしかして忘れてる?今日って一月十一日だよ?フゥ太君、お誕生日だって言ってたよね。だから、プレゼント!」
ふわり、と赤いリボンで纏めた黒髪を揺らして笑う。
「っありがとう!」
時間も遅くなって沢田家へ帰れば、食卓にはフゥ太のために用意されたバースディケーキに奈々が用意したご馳走の数々。
それを見て驚くフゥ太に綱吉達からプレゼントだ、と。
「ねぇフゥ太、それは?」
「ツナ兄。あのね、ちゃんがくれたんだ!」
「ちゃんって、公園で出来た友達?」
「うん!」
食事の後、食事中もずっと抱きしめていた包みについてツナがたずねれば返ってくる答え。
嬉しそうに包みを解けば出てきたのはフゥ太がいつもしているマフラーと同じ色合いの手袋で。
「良かったな、フゥ太。」
「えへへ。」
**********
片付けをしていたフゥ太はふと、手を止めた。
そこにはもう、小さくてはめることの出来ない手袋。十年前の誕生日に貰った、大切なもの。
これをくれた少女はその一年後、両親の都合で遠くへ引っ越していった。
あまり、マフィアとかかわりの有る自分が関わるのもどうかと思い、連絡は取っていない。
そもそも、ミルフィオーレとの戦いが迫っている今、連絡を取ることなど出来ないが。
「(・・・これが終わって、落ち着いたら、会えるかな)。」
そもそも、十年近くも前のことを覚えているだろうか。
それでも、
「・・・会いたい・・・な。」
きみの温かさを知る
フゥ太お誕生日おめでとう!
なんかもう、ネタはあったから三十分ぐらいで速攻で書き上げたからぐだぐだ具合が否めない・・・!!
タイトルは
確かに恋だった
様よりお借りしました。
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