一日限定ご主人様v

「ねぇねぇビアンキー。」
「あら、どうしたの。」
「隼人の好きなものっていうかほしいものって何かなー?」
あなたの愛でしょ。
いやいやいやいや。
んな、真顔で言われても困ります。親指立てないでください。

なんてやり取りをビアンキとしてから一週間。すげぇ本日九月九日。獄寺隼人のバースディというものですね。はい。取り合えずがんばって守護者にはプレゼントとお祝いの言葉をかけることを努力しております。先月の了平先輩は渡した瞬間に「極げーん!」と叫んで走り去ってしまいました。・・・まぁ何時ものことか。
と、了平先輩のことはおいといて。一番近しいであろうビアンキに聞いても「愛。」の一点張りで進まないので自分なりに考えました。はい。男の子はコレが一番嬉しいかなという発想です。それは、

「お帰りなさいませ、ご主人様v」
「・・・。」←フリーズ中。
・・・あれ?間違ったかな?
「・・・おーい、隼人ー?戻ってこーい。」
「っは!じゅ、じゅじゅじゅ十代目ななななな何を・・・っ!」
「え?今日隼人誕生日でしょ?お祝いは何がいいかわかんなかったから。」
男の子ってこういうの好きかなーって。
そう言って未だに玄関でおろおろしている隼人の前でくるりと一回転。
「・・・似合わないかなーやっぱ。」
「いえっ!十代目は何をお召しになってもよくお似合いでっ!」
因みに今の俺の格好は所謂メイド服と言うものです。どっから調達してきたのかリボーンが用意してくれました。まぁ、秋○原行けばいくらでも手に入るけどね。でも隼人の家の鍵はどうやって手に入れたんでしょうか。いろんな意味で犯罪です先生(マフィアが犯罪とか言っても説得力ゼロ)。
「そう?ありがと。じゃぁ、ご主人様、お荷物お持ちします。お夕飯も出来てますよ。」
有無を言わさず隼人の鞄を取り上げリビングへ。なんか慌てたように隼人が追いかけてくるけど(笑)。
「十代目っ!そんなことっ!」
「いーんだよ。今日は隼人の誕生日なんだ。本当は何かちゃんとプレゼントしたかったんだけど何がいいかいまいちよくわからなかったからさ。せめて料理ぐらいね。」
コレでも家庭科の成績は上位十番には入ってるんだぞー。
「す・・・すみませんっ!」
「こーゆーときは「すみません。」じゃなくて。」
「あ、ありがとう・・・ございます・・・。」
「よし。さ、どうぞ召し上がれー。あ、それか食べさしてあげようか?」
そそそそそそそそんなっ!
真っ赤になってどもりまくる隼人はぶっちゃけ超可愛いです。写メっていいですか?
「食後にはケーキもあるからねー。もち、俺の手作りー。」
「こっ!光栄です!!」
とうとう感極まって泣き出したよこの子(苦笑)。
「ふふふ。隼人、Buon compleanno.」
「あ、ありがとう、ございます・・・っ!」

その後は結局隼人の家に泊まって朝食まで作って一緒に登校したら途中で合流した武に絡まれてからかわれて隼人が切れてそれを俺が止めるという何時ものパターンでした。ま、一個年取ったからって変わらないかー。

お誕生日おめでとうごっきゅん!「お帰りなさいませご主人様」がやりたかっただけとかどんだけ?(おい)。本当、ギャグにしかなら無い闇猫に文才をください(おい)。
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