五月五日はあなたの日
五月五日。世間一般に『こどもの日』『端午の節句』といわれ、学生は基本的に休日である今日この頃。
「・・・どんだけ学校好きなんだよ・・・。」
今度、私と学校どっちが大事?とか聞いてみようかな・・・。やっぱやめとこ。学校とか言われたらマジ凹む。ちょっと立ち直れない自信が有る。
五月五日。知ってる人しか知らないであろう雲雀恭弥の誕生日。せっかくだから祝ってやろうと思って家に行ったら居なかった。・・・確実に学校だろうなと。
「休みの日ぐらいちゃんと休めよー・・・。」
いや、こういう日こそ馬鹿どもが群れるのか。
なんてぶつぶつ言いながら歩いてたらいつの間にか学校についていた。
「あ、草壁。ちーっす。」
「あぁ、沢田さん。委員長は応接室です。」
あ。やっぱり。
「・・・いつもどーりだねぇ・・・。」
「そうですね。」
昇降口のところに居た草壁と言葉を交わして応接室に向かう。扉の前に立ってノックをしようとすると中から声がかかる。・・・さすが恭弥。気配で気付いたか。
中に入れば相変わらずの表情で書類のにらめっこ中。・・・すっげぇ不機嫌。
「・・・相変わらずだね、恭弥。またなんか揉め事?」
「。あぁ、でもが気にするようなことじゃないよ。風紀委員を向かわせればすぐ片付くさ。」
「そっか。」
見る人が見ないと分からない恭弥のお疲れ表情(多分分かるのは俺とハル、正ちゃんと草壁くらいだ)にちょっと苦笑しながら持ってきた紙袋の中から更にはこを取り出す。
「少し休憩しなよ。」
取り出した箱を持って勝手知ったるなんとやら。給湯室へ。
戻ってくれば素直にソファに移動して待ってる恭弥。俺が休憩って言ったら休憩しないとどうなるかよく知ってるものねー(黒笑)。
「で。わざわざ休日になんのようだい?」
「はは。覚悟はしてたけどこの人自分の誕生日忘れてやがる!」
片手にトレイを乗せたまま天を仰いだ。あ、眉間に皺。
「・・・あぁそういえば今日は五月五日だったね。」
「そーだよ。だからせっかくお祝いにケーキ作ってきたのに居ないんだもんなー。」
はい、とケーキと紅茶(ケーキに合うものを俺choice)を並べる。
「誕生日おめでとう。」
「・・・うん。ありがとう。」
ちょっと珍しい恭弥の笑顔というものを見た。
雲雀さんお誕生日おめでとう!最初はただの幼馴染設定で書いてたのにいつの間にかツナ成り代わり主になってた!あれー?・・・幼馴染メンバーが物凄いこの設定(爆)。自分が楽しいだけの自己満足(ダメ人間)。
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