やっぱりキミが好き

五月二十八日。今日は俺の誕生日だ。
俺がボンゴレに出会って、お世話になって十年。正式にボンゴレがボスを継承して、俺も正式に守護者となって、九年だ(あの頃は子供過ぎて、その意味もその意味も、重大さもわかっていなかったけど)。

今日はボンゴレの屋敷でボヴィーノと合同で盛大に俺の誕生日を祝ってくれた(大好物の、葡萄のデザートもたくさん用意されていた)。
でも、俺が、一番祝ってほしいのは、「Buon compleanno」を言ってもらいたいのは、

「あ、ランボ君。」
さん。」
五年前にボヴィーノの一員となったさんは、俺より五つも年上で、綺麗で強くて優しくて、俺なんかがつりあうわけも無いし、他にもたくさんの人がさんを狙っているのは知っている(ボンゴレの愛人の候補に名前が挙がっているとリボーンが言っているのを聞いて泣きたくなった)。それでもさんに憧れている。コレがただの憧れだけじゃないことは、自分でも自覚している。勝ち目なんかこれっぽっち無いことはわかっている。それでも、いい。
「やっぱボンゴレは凄いね。」
「そうですね。」
「ってランボ君だってボンゴレの一員じゃん。しかも守護者!」
微笑んでくれるさんは本当に綺麗だ。・・・あぁなんだか視線が痛いのは気のせいじゃない(殺気が混ざっているのも気のせいじゃない)。
「あぁ、そうそう、」
「?どうしたんですか?」
「Buon compleanno、Rombo.」
チュ←デコチュー
「///!」

その後はボス(ボヴィーノの)に呼びされて行ってしまったけど、一番ほしかった言葉を、一番言ってほしい人からもらえて、しかも思いがけないプレゼントまでもらってしまった。多分絶対、俺の顔は真っ赤になっている。

やっぱりキミが好き


ランボお誕生日おめでとう!いろいろと偽者とか気にしない!十年後はちゃんと守護者してると信じてる!(未来編登場シーンがアレだったけど)。

タイトルは確かに恋だった様よりお借りしました。
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