the blue vault of heaven and mother earth ヴァリアー編 act23
次の日。俺は手を出せないと分かっていてもとりあえず修行だけはしておこうと思って、いつもツナが修行していた山へ向かう。
ポーチの中の武器を確認すると・・・なんか頼んでもないような武器がごろごろ入ってるのは気のせいかな?愚神礼賛<シームレスバイアス>とか自殺志願<マインドレンデル>とか入ってるのは何でかな?!何?俺に殺人鬼になれというのでしょうかー?!(泣)。つかあいつはヲタクなのか?!いろいろと突っ込みどころが多すぎるぞ!
・・・まぁいいや(いいんだ)。とりあえず頼んだ武器だけ確認・・・よし。
最初に言われたとおり、重力の関係で身体能力は上がってる。自称”神”が戦闘能力付加してくれてるから動きも何とかなる。
動きと、武器の使い勝手を確認。よし。
「・・・あー俺がこんなやることになるたぁ、まじで思わんかったぜ・・・。」
一区切りついて、んーっ!と背伸びしてボキボキと肩を鳴らしていると、
♪大事な夢の話をしよう〜♪
・・・無視していいかな・・・っていうか本気で無視したい。
「けどなー・・・。」
ポーチから携帯を取り出してディスプレイを見れば案の定。
神
「はぁ・・・。」
大きく一つため息をついて通話ボタン。
『やっほーvvちゃん元気しt「切っていい?」やー、切らないで切らないでー!!』
相変わらずのテンションだ・・・まじ一回ぶん殴ってみたい・・・!
『どう、ちゃん。えんじょいしてるー?』
「・・・それなりにね。」
時計を見れば既にお昼。木の根元に腰を下ろしてポーチの中からお昼ご飯用のサンドイッチを取り出してほおばる。
「・・・ちゃんと手ぇ出さないようにしてるよ?なんか文句ある?」
もぐもぐもぐもぐもぐ
『無い無い。問題無い。このままお話が変わらない程度に遊んでちょうだいなv』
「話が変わらない程度にねぇ・・・。」
っていうかだったら俺いる意味無くない?とか思うのは気のせいかな?・・・気のせいということにしておこう。うん。
『えーと、ほかにも言うことあったような気もしなくもないけどー・・・ま、いっか。』
「いいのかよ。」
思わず突っ込み。
『うん。そんなに重要なことじゃないと思うしね。それじゃ!まったねーvvぶち
「・・・ばーか。」
終話ボタンを押してポーチの中にぶち込む。手に持っていたサンドイッチを一気に口に詰め込んで飲み込むと勢いをつけて立ち上がる。・・・勢いつきすぎて一回転してしまったとか、馬鹿だ・・・。
「・・・うし。もういっちょ!」
気を取り直して。腹ごなしに修行を再開させた。