the blue vault of heaven and mother earth prologue 3

着替えを済ませて(服もちゃんとあった)、とりあえず冷蔵庫にあった牛乳とパンで食事を済ませて(ほとんど冷蔵庫の中身は空だったけど)、もう一度落ち着いてメールを読み返すことにした。
ただ、何度読み返してもやっぱりいろいろと突っ込みどころ満載な記述だった。


Dear ちゃん!
電話でも言ったとおり、君が「トリップしたい」×∞って言ってたから、トリップさせちゃいました☆
君が今居る世界は『家庭教師ヒットマンREBORN!』の世界。知ってるよね?
時間軸的にはリング編の直前ってとこかな。多分今日か明日辺りにツナ君とザンザス君が初対面☆な辺りだよ。
君の設定はまずは、ツナ君たちと同じ並盛中二年生。クラスも一緒にしておいたから!
制服とか教科書とかは全部そろってるからよろしく!
んで、此処重要。君は『大地の守護者』です。これは設定じゃなくて、君をこの世界にトリップさせた要因だね。
ボンゴレ初代の時代、『大地の守護者』は存在していたんだ。
でも、『大地』はその一代のみで姿を消した。
そして今、十代目のこの時代。『大地』が必要とされている。
『大空』の対となる『大地』。全てを生み出し、全てを育み、全てを返す母なる大地。
それが、君。
あ、気づいてると思うけど、君のお望みの肉体変化のオマケ付きvだから。
病気も治って健康体。君の居た世界とは重力が若干だけど違うから身体能力も上がってるはず。
あとは自分で自分が守れるくらいのバトル能力はオプションで付けといたから。
それから。そうだね。武器をどうするかだね。
リングを所持するということは否応なしに戦闘に巻き込まれると思う。だから、戦うために武器とか欲しいモノがあったらってくれればその武器に対するスキルもつけることができるからね。
もちろん素手でバトるって言うんだったらそれについてもスキルオプションを付け加えておくよ。
決まったらメールに書いて送ってね!なるべく今日中に、詳しくよろしくね!
あそうそう!忘れてた!生活費とかは君の机の引き出しに通帳が入ってたでしょ?そこに入れておくから!
他に用があったらメールか君の携帯から電話(君の携帯でないと僕には繋がらないようにしてあるから!)してね!
じゃ!待ってるよ!

P.S ところどころ綻びを直す程度なら良いけど、物語自体を変えるようなことはしちゃ駄目だよ!それ以外だったら何してもOKだから!
From 神様


「・・・・・・・・・いろいろとめちゃくちゃだぁ・・・。」
腐女子的にはおいしい設定だけど。
そう呟いて、書いてあるとおりに引き出しを開けると本当に通帳が入っていた。ついでに
「コレが『大地のリング』か・・・。」
通帳の隣に無造作に入っていた指輪。それを摘み上げて明かりにかざしてみる。
「『大空』はブルーだったよね・・・。しかも完全。ってことは俺は『大地』決定なのか・・・そうなのか・・・。」
つまみあげたリングは『大空』と対だという話の通り、『大空』のリングに似ていた。違うのは中心部分が『大空』はブルーだったのに対して、『大地』は薄いグリーンだということ。それを右手の中指にはめてみる。
「・・・フリーサイズじゃないのにサイズがぴったりって辺りがちょっと複雑だよね・・・。」
呟いて、もう一度パソコンに向き直る。
「さて・・・武器・・・考えなきゃね・・・。」
素手とかありえないし。
今まで読んだ漫画や小説、そしてアニメを思い出しながら自分好みの武器を試行錯誤してみた。

ありえな設定万歳!(爆)。
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