the blue vault of heaven and mother earth ヴァリアー編 act28
瓦礫の山と化した体育館の前で、満足そうに頷く了平先輩に獄寺が物凄い勢いで食って掛かり、山本が宥め、先輩は綺麗にスルーしてくださいまして。・・・まぁ、先輩だから(苦笑)。
「うん、山本の言うとおりだ。」
「おめえが言うなおめーが!」
「獄寺、あんた絶対将来高血圧で死ぬよ。」
「うるせぇ!」
「おお!!無事だったか。」
今気付いたんすか。俺の存在空気ですか。とかいろいろと突っ込みいれたくなったけど、了平先輩の場合そんな突っ込み全部スルーしてくれそうだったのでやめました。はい。
その間も山本の肩に担がれたクロームは解毒はされたものの、やっぱり万全とはいえない状態で。
「山本、クローム俺が預かるよ。あんたもぼろぼろじゃん。」
「ああ。頼む。」
「畜生。どっからどこまで幻覚だったのかわかりゃしねぇな。あの幻術使いめ・・・!」
「全く・・・なんて乱暴な連中だ。」
「「「「!」」」」
瓦礫の中からいきなり響いてきたマーモンの声にさすがの俺もちょっとびっくり(爆)。さらにはベルと一緒に瓦礫の中から飛び出してきて嫌味たれてくださいまして!こちらから反撃をしようとする俺達を相変わらず嘲笑うかのように見下ろす。
「でも大丈夫なわけ?まともに戦える奴、ろくにいないじゃん。」
「煩い!さっさと降りて来い!」
「言っとくけど、俺だって戦えるんだよ?」
腕に巻きつけてあった鋼糸と、ポーチの中から苦無を取り出して。
「バーカ。相手なんてするわけ無いじゃん。」
「もう、いただくものはいただいたからね。」
「俺達が勝てば姫も俺達のものだし♪」
マーモンがボンゴレリングを掲げてみせ、ベルがなんか物凄くむかつく発言をしてくれた(怒)。
「俺はものじゃないっつーの!」
「取り戻す!」
俺の叫びと同時にベルとマーモンに向かって獄寺のダイナマイトが襲い掛かるけど、やはりソレは幻覚。二人をすり抜けて爆発した。
その姿に悪態をつき、満身創痍ながらもとりあえずは全員無事であることを確認する。
「はい、とりあえず応急処置するよー。」
ポーチから処置道具を出して山本の腹の包帯と、了平先輩の包帯を取り替える。
「おお、さんきゅー。」
「すまんな!!」
獄寺が相変わらず俺のポーチの四次○ポケット具合に突っ込みを入れてるけど聞き流しておこう。うん。いちいち突っ込んでる場合じゃなさそうだし。
「よし、とりあえずコレで大丈夫。あ、痛み止め飲んどく?」
さらにポーチから痛み止めの錠剤を取り出して山本と了平先輩と、ついでに獄寺に渡して、
「はい、クロームもコレ飲んでおいてね。」
体、軽くなるから。と、クロームにも痛み止めを渡して飲ませて。
「さーて、とりあえず皆動けるようになったんなら、ツナのとこ、行くよ!」
「おう!」
「てめぇが仕切るな!」
「極限!」
「(こくん)。」
戦いも終盤に差し掛かっているであろうツナとザンザスの元へ。俺達は駆け出した。
やべぇ・・・主人公が漢前過ぎる・・・!(爆)。
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