the blue vault of heaven and mother earth ヴァリアー編 act2

「「お待たせしました。」」
・・・来た・・・チェルベッロ・・・。
チェルベッロがリング争奪戦についての説明をしていく。明日の夜十一時。並盛中に集合。・・・やっぱこれって俺も行かなきゃ行けないのかなぁ・・・なんて思ってたら。
「そして、様。」
「・・・はい?」
え?何?俺の情報まで行ってんの?
名前を呼ばれたことで視線が俺に集中。・・・とっても痛いです・・・!
「幻とも伝説とも言われて来た『大地の守護者』たる貴女様も、明晩、並盛中へおいでくださるよう、お願いいたします。」
「『大地の守護者』・・・だと?」
ツナ父が驚いたように俺を見る。リボーン以外のほかの奴らは『大地の守護者』なんて聞いたことも無いみたいで何がなんだかさっぱりって顔してる。特にツナが(笑)。
「はい。様は唯一無二である『大地の守護者』にして『大地のリング』の保持者であります。」
事務的な口調で告げられるその言葉に驚いているのはツナ父のみ。他はなんていうか意味が分からないという顔である。まぁいいや。
「・・・はぁ・・・やっぱ俺も行かなきゃ行けないんだ。でも俺のリングはハーフタイプにならないみたいだけど?」
「はい。先ほども申し上げたとおり、『大地』は唯一無二。貴女様にはこの争奪戦が終わりましたあかつきには、『大空のリング』保持者の対となっていただくべく、争奪戦を観戦していただきます。」
うっわぁ・・・ぶっちゃけめんどい。でも行かなきゃいけないんだろうな・・・。
「・・・うん。分かった。」
「「さようなら。」」
チェルベッロの二人が去った後、ヴァリアーメンバーもこちらを一睨みして去っていった。
「さーてと・・・俺も帰るんで。じゃ!」
「あっ!待て!」
「待たない!!」
いろいろと質問攻めにされることが目に見えていた俺は、後ろから獄寺が喚いているのも無視して買い物袋を引っ掴んでその場から逃走した。・・・いきなり疲れたよ・・・。本当・・・。
「ってーと・・・明日はみんな学校来るんだよね・・・。ふふふー・・・反応が楽しみだv」
とか思いつつ。
「・・・頑張ろう。」
俺は”力”を手に入れた。この”力”は守るための”力”。
「なるべく、みんなが傷付かないように・・・守れれば・・・いいな。」
矛盾だらけ・・・!
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