the blue vault of heaven and mother earth ヴァリアー編 act3.5

放課後。部活の勧誘から逃げまくり(午後の体育の授業で加減なしに思いっきりやったら運動部系の勧誘がものすごいことになった)、走り回ってたら、

「・・・ねぇ、何群れてるの?噛み殺すよ?

雲雀さんに見つかってしまいましたー!!(半泣)。

雲雀さん登場で俺を追い掛け回していた部活勧誘の先輩方(女子テニス・ソフトボール・陸上・女子バスケ・その他男子運動部のマネージャー勧誘)は速攻で逃げてくださいましたが、

ガキン!

「ワオ!僕の攻撃を止めるなんて、君何者?」
「ただの女子中学生です!!」
何故か攻撃サレマシタ!なぜ!!俺別に群れてないよ!!
「でも、さっきの群れの原因は君でしょ?」
「え?俺声に出してた?!」
「思いっきり。」
そんな会話をしながらも俺は雲雀さんの攻撃を苦無で受け止めています。どこから出したって?ポーチ(常に常備)に決まってるじゃないですか!!ああもう!早く帰りたい!!
「ねえ、いい加減僕に噛み殺されなよ。」
「いーやーでーすー!!」
まじめにしつこいです雲雀さん!・・・ちょっとまじになっていいですかね?いいよね?よし!
「すいません、失礼します!!
「!」
雲雀さんのトンファーを思い切り弾いてがら空きになった腹に思いっきり蹴りを一発。あ、それでも威力は加減したよ?フルパワーでやったらどうなるかまだわかんないからね!!
「かはっ!」
近くにあった木にぶつかって止まった雲雀さんはそれでも俺を睨み付けてくる。・・・この戦闘マニアめ・・・。
「・・・俺の勝ちでいいですよね。じゃぁ俺は帰りますから。」
「ちょっと待ちなよ。」
「・・・なんでしょうか?」
早く帰りたい。・・・あ、ディーノさんっぽい気配(何で分かるんだとか言う突っ込みはなしの方向で)。
「君、クラスと名前は?」
ああ・・・気に入られてしまった感が・・・(半泣)。
「2-A、です。」
「・・・ふうん。覚えておくよ。」
覚えてなくていいですよ。
それだけ言い捨てて雲雀さんから攻撃を受けたときに放り投げた通学用鞄を肩に引っ掛けて校門のほうへ。そこには何故か、
ボンゴレファミリー勢ぞろい?
「・・・何やってんのあんたら・・・。」
「見事だな、。さすが『大地の守護者』だ。」
「見てたの?!」
雲雀さんに集中してたから気づかなかった・・・!
「はは!ってすごいのなー。あの雲雀を伸しちまうなんて。」
「す・・・凄い・・・。」
「・・・けっ!俺はまだ認めてねーからな!!」
三者三様だなぁ・・・。
「ほめ言葉として受け取らせていただきまーす。」
そう言いながら俺は校門を抜け、ツナたちとは逆方向へ。
「じゃーねー!」
まったねー!と手を振ればツナは控えめに、山本は思いっきり手を振ってくれて、獄寺はケッとそっぽを向いたままだった。ツンデレ?・・・ごめん、俺に対してとかまじありえないわ。
そんなことを考えながら帰宅したのだった。


話の都合上、雲雀さんとも対面させておかないといけなかったので無理やりっぽい感じもしなくも無いですが(苦笑)。
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