the blue vault of heaven and mother earth ヴァリアー編 act3

朝。適当に朝ごはんを済ませて適当に身支度を整えて学校(徒歩五分)に向かう。小学校の頃からの癖で十分前行動が身に付いちゃってる俺は早めに学校に到着。・・・校門の前に明らかに重力を無視した感じの髪型な学ランのおにーさんたちが立ってるのはまぁ・・・予想はしていたけど実際見ると結構引くね!うん。
そんな校門を通って校舎内。大体学校っていうのは作りはそんなに変わらないから職員室もすぐに見つかった。
「失礼しまーす!転校生のです!」
「おお!お前がか!早いな。」
「いえいえ。小学校のときからの習慣なもんで。」
そんなことを話しつつ。学校の説明を受ける。特に雲雀さんについては耳が痛くなるほど言われた。職員室中から(笑)。そんなこんなしているうちにHRな時間になる。
「よし。じゃぁ教室に行くぞ。お前のクラスは2-Aだ。」
「はーい!(知ってたけどね!)。」
ちょっとわくわくしつつ、俺は先生について教室に向かった。

「おらー!お前ら席着けー!よし、、入れ!」
「ういっす!」
先生のテンションに釣られて男らしい返事をしちまったよ!(もともとそういう奴だろうという突っ込みはナシの方向で)。
教室に入り、辺りを見回すと、面白いぐらいに驚いた顔をしたツナと獄寺と山本の姿を見つけて思わず笑いがこみ上げる。
「よし、自己紹介しろ!」
「はい。です。好きなことは読書と料理に可愛いもの。嫌いなものはめんどくさいこと。テンションの浮き沈みがかなり激しいので扱いに困るかもしれませんが、そういう時は放置でOKです!よろしくお願いしまーす!」
そう言ってとりあえずにーっこりと笑ってみれば、


「「「あーーーーーーーーーー!!」」」

「ナイスな絶叫ありがとう諸君!」
親指ぐっ!
「なんだー、お前ら知り合いかー?じゃぁ、あの辺りの空いてる席でいいな。」
「先生適当ですね。」
「おう。」
あっさり返された。嫌いじゃないよ?こういう性格なセンセー。

お昼休み。転校生の宿命、質問攻撃にあうかと思ったら、
「おい、てめぇ、ちょっと面かせや。」
獄寺に一昔前の不良な台詞でナンパされました。

所変わって現在地、屋上。俺の目の前にはツナ・獄寺・山本、そして何故か了平先輩&どこから現れたのか突っ込みを入れたくなる登場をしてくださったリボーンが揃っております。
「てめぇは何もんだ?」
「え?ナマモノ?
一番殺気駄々漏れな獄寺の質問にお約束な回答を返してやれば山本が大爆笑してくれた。本当にいいキャラしてるよね。
「・・・あーそんなに睨まない睨まない。ここでダイナマイト使ったら困るのツナなんだからねー?十代目の右腕だって言うんならツナに迷惑かけるようなことはしちゃ駄目だよー?」
そう苦笑しながら言えばあまり納得していないようだけど、とりあえず構えていたダイナマイトをしまってくれる。
「ん。ありがと。んじゃー・・・なんかリボーンが怖いから簡単に説明しとくかね。昨日、チェルベッロって言う女の人が言ってた通り、俺は『大地の守護者』であり、『大地のリング』の保持者らしいね。」
ほらコレ。と右手にはめた指輪を見せればリボーン以外が多少なりとも驚いた顔をする。
「びっくりしたー?俺だってびっくりしたよー。いきなりメールで『あなたは『大地の守護者』ですー。』って。引っ越してきたばっかだってのに。気が付けば指輪があるし。買い物行ったらなんか巻き込まれるし。」
ま、俺は争奪戦とやらには参戦しなくていいみたいだからいいけどねー。
そう言ってかっかっかと某時代劇のご老公のごとく笑ってみれば、もう、呆気に取られて言葉も出ないという表情の面々。そして、沈黙。それを破ったのは―
「・・・・・・さん・・・。」
でいいよ。」
さ「。」・・・君は・・・俺達の・・・敵?」
おどおどとしながらも、それでいてしっかりと俺の目を見つめるツナ。それでいいんだよ。君は、強くならなきゃ、いけないから。
「少なくとも今は敵じゃないよ。っていうか敵になりたくないな。君ら面白いし。嫌いじゃないもん。」
そう、『大空』の対となるのならば、ザンザスが勝ってしまえば、俺はザンザス側に行かなければならないのだろう。ストーリー通りに行けばツナが勝つけど、それを言うわけにはいかないから少し含みを持たせておく。
「『唯一無二。全てを生み出し、全てを育み、全てを還す母なる大地』か。」
リボーンの呟きに全員がいっせいにそちらを向く。
「うん。メールにもそんなことが書いてあったね。それが俺?」
「ああ、初代の頃に現れて以来、『大地』は永久欠番状態だったからな。まさかここで現れるとは思わなかったぞ。」
「それはどうもー。」
リボーンv.s.俺のにらめっこ(爆)。ちょっとブリザードっぽいものが吹き荒れているのはまぁ気にしない方向でお願いします。

しばらくそんな状態が続いて、お昼を食べるまもなくお昼休みは終了。仕方ないので教室に戻った。午後の授業中もずっとツナたちの視線が突き刺さってたけど分からないふりをしておいた。
このあとの決断をするのはツナ自身だからね。
とりあえず学校で(苦笑)。
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