the blue vault of heaven and mother earth ヴァリアー編 act6

校舎に入り、屋上へと向かう。相変わらずランボは意味が分かってない感満載で。超楽しそうに階段を上がる。それをツナは、本当に不安そうな顔をしている。
「絶対やばいって・・・。」
「せめて代表を変えるとか・・・。あほ牛じゃ勝ち目は乏しいっすよ!」
ぼろくそ言っとります。まぁ・・・最もな意見なんだけどね。”今”のランボじゃ、勝てない。十年バズーカで”十年後”のランボを召喚したとしても、勝つことはできない。
「お前らは選ばれたんだ。ぐだぐだ迷ってると、命を落とすぞ。」
「そーだよ、ツナ。みんなには頑張ってもらわなきゃ。ツナたちが負けたら、俺、ヴァリアー側に付かなきゃいけないんだからねー?」
俺としてはツナ側の方がいいからさ。なんて言えば、一瞬言葉に詰まり、それでも言い募ろうとするツナに、リボーンの重い言葉が突き刺さる。
外では、雷が鳴り響いていた。

屋上に到着すると、そこは避雷針に特殊ワイヤーの張り巡らされた雷のフィールド。雷が避雷針に落ちれば、その電流が特殊ワイヤーを駆け巡る。
「・・・普通の人間じゃ死ぬね・・・。」
そう呟いて、よくこんなもんをこんなところに短時間で作れるよなとか感心していると、
様。様はこちらはこちらで観戦していただきます。」
そう言ってチェルベッロの人に呼ばれる。
「え?・・・?」
遊びだと思ってはしゃいでいたランボを宥めていたツナが心配そうな顔をする。
「だいじょうーぶ。そんな顔しない!ランボー、無理しない程度にガンバレーvv」
「ランボさん強いもんねー!」
「ランボー!?」
なんて一通りのやり取りをして、チェルベッロの隣に立つ。するとヴァリアーのほうからなにやらちくちくと視線が。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いーたいことあるんだったらどーぞー?」
視線だけって結構きついんですよね。まじで。
「しし。昨日のときから思ってたんだけどさー、あんた何もん?」
ベルが興味津々といった表情で聞いてくる。『大地』の説明聞いてないのか。
「初めまして。唯一無二、『大空』の対となる『全てを生み出し、全てを育み、全てを還す、母なる大地』たる『大地の守護者』にして『大地のリング』保持者、。『大空』の後継者になったほうに付くことになるんでよろしくー。」
レインコートの裾をつまんでぺこりとお辞儀をすれば、初めて聞く『大地』の単語に興味を示すやらいぶかしむやらetcな表情を作ってくれる。・・・面白いなー。ベルもマーモンも半分顔隠れてるからよくわかんないけど(おい)。
「じゃーさ、俺らが勝ったらお前俺らの仲間になんの?」
「ま、早い話がそーいうことだね。」
「あんた強い?」
「そこそこ。」
なんて、傍から聞いたら物騒な会話をしてるうちに、ランボとレヴィの準備が整ったようで。雷の守護者の対戦が始まる。
「雷のリング、レヴィ・ア・タンv.s.ランボ、勝負開始!」

ベルの興味の対象になったらいろいろとおしまいだと思います(え)。
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