Tri-colore Tourmaline act11

帰り道。険しい顔をして資料を睨みつけるにちょっと声をかけづらい雰囲気が漂っている。
「・・・凪・・・何があった?」
変わりに反対側で心配そうな顔をするクロームに声をかければ数秒困ったような顔をしてから口を開く。
「・・・今回のことについての報告が来たの。」
その内容が物凄く物凄くばかばかしすぎて頭に来ているのだという。
「バカバカしいって・・・、」
「逆恨みと手っ取り早い資金集めってところですわ。」
天を仰いで、はーっと大きな息を吐く。
「逆恨みのほうは実際にこのファミリーは関係ないですが、依頼をされて動いているので同じようなものですわ。そして手っ取り早い資金集めにクスリを使う・・・。本当・・・考えることが単純すぎてばかばかしいですわ。」
様・・・殺気が漏れてる・・・。」
「あ、ごめんなさい。ハルヒ、大丈夫ですか?」
「・・・あ、うん大丈夫。」
の殺気に当てられて顔色が悪くなってしまったハルヒを気遣いながらの帰り道。と、ふっととクロームの表情が消え、足が止まる。
「・・・?凪・・・?」
不思議そうな顔をするハルヒの前にクロームがかばうように立つ。
「ク・・・凪、ハルヒをお願い。」
「はい、様。」
次の瞬間、クロームの手には三叉槍が握られていて、
「ハルヒ、凪の傍から離れないでくださいね。」
「え・・・う・・・うん。」
ハルヒとクロームの位置を確認すると足につけたホルスターから鉄扇を取り出し、構える。
「さぁ、出てらして?」
の声を合図に何処に隠れていたのかいたるところからあからさまに堅気ではなさそうな男達が現れる。後ろでハルヒが体を硬くする気配を感じながら、は平然と男達に視線を向ける。
「私達に何か御用ですか?」
「貴様らに用は無い。用があるのは貴様らが後ろにかばっている”藤岡ハルヒ”だけだ。おとなしく渡してもらおうか。」
「そう言われて「はい、そうですか。」と渡すとお思い?」
は微笑むと首から提げていたチェーンからリングを取り出し、右手中指にはめると男達にもよく見えるように掲げる。
「さて、これはなんでしょう?」
くすくすと微笑うに男達は意味がわからないといった顔で。
「本当にわかってらっしゃらないのですね。」
「そんなただの指輪がなんだというんだ!抵抗するというなら排除するまでだ!やれ!」
男達が懐から銃を取り出す。
!」
後ろでハルヒの慌てた声がする。が、いつまでたっても発砲音はしない。そこには白銀の炎を纏わせた鉄扇を片手にたたずむと意識を失い倒れる男達。一人、最初に命令を下した男だけが遠目からもわかるくらい青ざめた顔で立っている。
「な・・・なんなんだ貴様・・・!ただの小娘がこんな!報告にはなかったぞ!」
パニックになりわめき散らす男にはクスリと微笑う。
「それはあなた方のおごり、力不足が招く失態よ。」
「う!うるさい!」
なおも抵抗を見せる男に、は一瞬にして至近距離まで近づくと耳元でそっと呟いた。
「ボンゴレファミリーを、そうとは知らずとも敵に回したこと、死ぬまで後悔することですわ。」
男の表情が変わったのを見届けると、そのまま男の意識を奪った。
復活!とコラボさせたらやっとかないといけないネタだろうと思ってやったはいいけどなんかもう意味不明。ありえなさ過ぎてスライディング土下座(爆)。