Tri-colore Tourmaline act13

また次の日。それは唐突に起こった。たちの隣のクラス。T−Bで女生徒が急に倒れた。その女生徒は前々からクスリをやっているのではないかという噂があり、本人も回りに言って回っていたらしい。
その話を聞いて綱吉とは女生徒が運ばれた保健室へと向かう。クローム、獄寺、山本には設置したカメラにそれらしいものが写っていないか解析をさせている。
コンコン
「失礼します。」
入った保健室に居たのは、
「よう、ボンゴレ十代目に姫さん。」
相変わらずのへらへらとした笑みを貼り付けたDr.シャマルの姿。
「Dr.シャマル・・・間違っても手を出したりしては居ませんでしょうね・・・?」
ベッドに寝かされる女生徒にちらりと視線を向けて、はシャマルを睨む。
「おいおい、さすがに俺だって患者に手ぇ出すほど腐っちゃいねぇよ。それに今日はこれを持ってきたんだぜ?」
そう言って取り出されたのは薬剤の入ったアンプル。
「!もうできたの!?」
「おう。ヴェルデの奴ががんばっちゃったらしいぜ。これが終わったら姫さんの作ったチーズケーキが食いたいと。」
肩をすくめるシャマルに綱吉もも苦笑する。
「一応、向こうで保護した患者で結果は出ているし、ヴェルデの作ったものだ。間違いは無いはずだ。」
使うぞ?
と、視線だけで問われ、綱吉は真剣な表情で頷く。シャマルは取り出したアンプルの薬剤を注射器に移すと、青白い顔で横たわる女生徒に注射する。
「・・・これでしばらくすればクスリの中和が始まるだろう。この子がどれくらい使ってたか断定は出来ねぇが、症状から割り出した使用量に対する中和剤を投与した。」
後は効果が現れるのを待つばかりだというシャマルに少しほっとする綱吉と
「じゃぁそこはDr.に任せますわ。くれぐれも、くれぐれも!よろしくお願いしますわよ?」
「「((二回言った・・・。))。」」
にっこりと微笑うにちょっと冷や汗が流れたシャマルだった。
シャマル友情出演(笑)。