Tri-colore Tourmaline act16

その日は放課後の部活は中止になり、応接室に集められた面々。その中にはちょっと場違いな感じで小さくなっている笠野田の姿もあったりする。
「さて。俺達がここにいられる期間も後一日。とりあえずクスリの件は中和剤のほうも効果があるみたいなのでしばらく保健室のほうに常備して置いてください。で、肝心の元を断つことですが、。」
「はい。笠野田組には了承を取り付けておりますわ。笠野田君、以下部下の皆様に立ち会っていただきます。」
にっこりとに微笑みかけられた笠野田がだ、なんだかちょっと泣きそうだ。
「「はいはーい!どうやって犯人捕まえるんですかー?」」
「うん、いい質問だね。」
この雰囲気にも慣れきった光と馨が手を上げる。それに答えるのは譲。
「明日、須王家のクリスマスパーティがある。それに相手方も招待してある。」
「それに乗じて向こうも仕掛けてくるだろうからね。そこを狙う。奴らの本部のほうもリボーンたちが突き止めてくれてる。そっちにはヴァリアーを行かせる。」
「『ヴァリアー』って?」
「うん。うちの暗殺部隊。」
中学生のころマジバトルで殺し合いとかしたんだけどね。
とかさらりと言ってのける綱吉に桜蘭サイドはまだ驚くことがあったのかと言葉出ない。
「ふふ、皆さん張り切って暴れてくださりそうですわね。」
「最近暴れられるような任務が無いってスクアーロがぼやいてたのな!」
おかげでザンザスの八つ当たりがいつもより酷いって言ってたのなー。
とか言う山本にボンゴレサイドはその様子がありありと想像できてしまう辺りちょっと末期かもしれない。
「と、まぁこんな感じで行かせていただきます。因みに明日は守護者全員参加なんでその辺もよろしくお願いします。」
「・・・他にも居るのか?」
少し不安そうに笠野田が隣に座るにたずねる。
「あぁ、笠野田君は知らないのでしたね。綱吉がボスで私が『大地』、凪が『霧』で武が『雨』、隼人が『嵐』の称号を持っていて、他に『霧』がもう一人と『晴』『雷』『雲』の称号を持った幹部が居ますわ。」
「・・・そうか。」
「あはは。大丈夫。笠野田君たちはそこにいてくれればいいんだ。最後に、奴らに引導を渡してくれればいい。」
いろいろとなんだか複雑な表情をする笠野田に綱吉はさらりと言ってのけるがそれでもまだちょっと不安そうだ。
「さぁ明日、全てが終わるよ。」

―我らが大空は高らかに宣言する―
―さぁ愚か者達への鎮魂歌<レクイエム>を奏でよう―
いろいろめちゃくちゃすぎる・・・!自重・・・!