Tri-colore Tourmaline act17

夜。綱吉たちはクリスマスパーティが行われるホールに集まっていた。交換留学の最終日であった今日は暮らすの女子い囲まれたり、綱吉たちが『ボンゴレ』の人間だと聞いて媚を売ってくる人間どもから逃げたり(裏も表も)、ホスト部でお客様たちがお別れパーティをしてくれたり(でもやっぱり『ボンゴレ』の名前によってくる人間多数)とかなりにぎやかに過ぎた。

「ねぇ・・・・・・お嬢様っていう人種は皆あんなにパワフルなの・・・?」
特に蓮華さん凄かったね・・・。
あの子は・・・多分特殊ですわ。
読心術でそんな会話がされた。
「・・・まぁいいや。さっさと片付けよう。の大っ嫌いなクスリをばら撒くおろかなマリオネットどもの糸をぶった切ってやろう。」
その言葉を合図に、ボンゴレファミリー一行は会場へと足を踏み入れた。

「綱吉!」
「環先輩。」
会場に入ってすぐ群れるのはごめんだと雲雀は単独行動。了平はとりあえずランボがおなかがすいたというので保護者代わり(笑)。骸も気が付きゃ居ない。・・・本当に協調性が無いのにもほどが有る。
「メリークリスマス。・・・ところで笠野田君は?先に来ているはずですが。」
「ありがとう。ボサノバッチならあっちに居るぞ。」
示された先では相変わらず常陸院ブラザーズにちょっかいを出されている笠野田。何処にいても扱いは変わらないようだ。哀れ。
「ターゲット・・・居るね。」
「どれなんだ?俺が話を聞かされる前に突っぱねられたからどれか知らないんだ。」
綱吉が見つめる方向に自分も視線を向ける。
「あそこですわ。あの、鳳先輩と談笑している方。」
「神無月桜子。神無月グループの社長令嬢で性格はとにかく自分が上じゃないと気がすまないタイプ。氷帝学園高等部2−A。」
が示した少女についてクロームが淡々と情報を述べる。
「・・・っつーか鳳のヤロー、解っててあの女に近づいてますね。」
「だなー。さすが鳳先輩って感じなのなー。」
獄寺、とりあえずお前は年上を敬うことを覚えろ。思っても言わない。無理だから。
「って大丈夫なのか鏡夜は・・・!」
「大丈夫ですわよ。鳳先輩ですもの。」
「だよね。鳳先輩だもんね。」
どんな自信だ。よくわからない根拠にちょっと苦笑。
「さて・・・山本と獄寺君、クロームはそれぞれ護衛について。は俺と一緒に。」
「わかりました。」
「りょーかいなのなー。」
「わかったわ、ボス。」
一瞬にしてボスの顔になった綱吉はてきぱきとそれぞれに指示を出す。
「これからが本番だよ。覚悟はいいね。」
「もちろんですわ。」
「あ、あぁ。」

さぁ、この喜劇に幕を下ろそう。
こういう展開はお約束ですよねー・・・。