Tri-colore Tourmaline act19
目の前の何処にでも居そうな男子高校生がボンゴレファミリー十代目。
その事実が脳内に浸透すると共に環を押さえつけている男の顔が怒りで赤く染まっていく。
「ざっけんな!ボンゴレがどうしたってんだ!テメェらみてぇなガキになにができる!なめんじゃねぇ!野郎共!やっちまえ!」
男の怒号を合図に何処に潜んでいたのか倒されたのとはまた別の黒ずくめたちが会場になだれ込んでくる。
「綱吉!!」
「テメェは黙ってろ!」
「グッ!」
首を絞めるように押さえつけられて環がうめく。他のホスト部メンバーはさすがの予想外の事態に身動きが取れない。招待客たちも綱吉たちのやり取りを脅えたように見つめるだけで動くことが出来ない。
「・・・フフ・・・フフフフ・・・、」
「・・・あ―――?」
招待客たちをぐるりと取り囲む黒尽くめたちを見て、が不意に笑い出した。
「フッ・・・ナメンな・・・そりゃこっちのセリフだっての!」
『あ、が切れた。』
を知るボンゴレファミリー陣は思った。
”ルシファーが光臨する。”
と。
「テメェらぐだぐだぐだぐだと新参下っ端の癖にウルセェんだよ!俺の大っ嫌いなクスリばら撒きやがって!こないだクスリ関係で三つも潰してきたばっかなんだよ!あ゜ぁ゜!?ざけんなっつーの!綱吉!」
「うん。骸、クローム!」
「「はい。」」
の毒吐き(爆)がひと段落したところで綱吉の指示が飛ぶ。それに骸とクロームは三叉槍を取り出し幻覚を使った結界を招待客たちにかける。もちろんホスト部メンバーたちもこの中だ。
「さぁ皆!思いっきり暴れて!」
綱吉の号令がかかった。
一番最初に思いついたのがこのシーンだったりする(苦笑)。