Tri-colore Tourmaline act2

桜蘭の理事長室にはホスト部のメンバーが集められていた。なぜ集められたのか誰も理由は知らない。
「たまちゃんたまちゃん、なんのお話か聞いてる〜?」
「いえ・・・父からは何も・・・呼び出しも急でしたし・・・。鏡夜、お前何か情報は無いのか?」
「いや。俺のところにも何も無いな。」
やはり皆集められた理由が分からず首をかしげる。

「あぁ、待たせてすまなかったね。」
桜蘭理事長である環の父が入ってくると環は勢いよく父に詰め寄る。
「一体なんなんですか父さん。俺達は本当なら部活の時間なんです。俺達を待つ麗しの姫君達の下へ参上しなければいけないんです!」
・・・なんか後半芝居がかってる気がするけどスルーの方向で。
「環、落ち着きなさい。これは、須王グループの命運、いや、それよりも君達の命に関わるかもしれないものなんだ。」
”命”。その言葉に表情が引き締まる。
そして、譲の口から語られる言葉に、驚きを隠せないのだった。

「・・・要するに、俺達は命を狙われていて、その相手が今まで俺達についていたSPでは対抗できないような相手だと。」
「そういうことになるな。」
「・・・というか自分にもそんなのがついていたことに驚きです。」
とはハルヒの素直な感想である。
「俺達のような人間と共に行動しているんだ。護衛が付いて当然だろう。」
「・・・あまり実感が無いですけどね。」
「それはともかく、更に最近、高等部を中心にドラッグが出回っているという情報が入ってな。」
はぁ、と大きな溜息を一つ。一度にいろいろな問題が降ってきて疲れた様子だ。
「それで、俺達は何を・・・、」
「あぁ、それだ。君達の護衛と、ドラッグの調査のための人物たちと、明日、顔合わせをすることになっている。君達全員に立ち会ってほしいんだ。」
少し苦笑気味にそう言われて、全員が驚きながらも素直に頷く。
「うん。今日の話はこれでおしまいだ。皆、部活に行きなさい。」
『失礼しました。』
明日は大変な日になりそうだ。
なんかもう相変わらずだけど自分が書いてて楽しいだけのものに成り下がっている・・・!