Tri-colore Tourmaline act20

極限太陽!マキシマム・キャノン
電撃角!エレットゥリコ・コルナータ
時雨蒼燕流攻式五の型 五月雨!
全員、咬み殺す!
堕ちろ、そして巡れ!
は!
鎌鼬!
結界はクロームが一人で維持できると判断し、骸も戦闘に加わる。そして、次々と黒尽くめの男達はボンゴレファミリーに倒されていく。その圧倒的な力の差に相手は手も足も出ない。
「ラスト!」
バキッ!という音がしてオレンジ色の炎を纏った綱吉が会場になだれ込んできていた男達の最後の一人を殴り飛ばすとそのまま環を抑えて受けている男を見据える。
「さて。後はあなただけですね。環先輩を離して頂けますか?」
にこにこと笑っているが二人とも目が笑っていない。
「!ふざけんな!こうなったらこいつだk「大地茨スピィナ・ディ・テッラ
男の言葉を遮っての声が凛と響く。すると何処からか伸びてきた茨の蔓が男と、そして桜子までも捕らえる。
「な!」
「なんですのこれ!?」
「私の可愛い匣兵器、大地茨スピィナ・ディ・テッラのローザちゃんは。」
ふふふ、と微笑むはさっきのブチ切れモードは何処へやら。いつものに戻っている。
「ボ・・・匣兵器・・・だと!?」
「あぁ、わからなくていいですよ。とりあえずあなた方は復讐者ヴィンヴィチェには引き渡さないでおいてあげますよ。でもまぁ、とりあえず・・・、」
「骸。」
「は。仰せのままに。」
クフフ、と独特の笑みで男に向けたその右目に浮かぶ数字が変わる。
「さぁ、巡りなさい。」
ガクン
桜子と男は悲鳴を上げることもなく崩れ落ちる。
「クフフ、これでよろしいですか?ボンゴレ、さん。」
「うん、OK。あ、雲雀さん、後片付けの連絡どーなってますー?」
「もう到着するよ。」
その言葉のすぐ後に見覚えのある集団が会場へと入ってくる。
「あら、跳ね馬。」
「よう。片付いたみたいだな。後片付けは任せとけ。」
ディーノはそう言っててきぱきと部下に指示を出すと骸の幻覚により崩れ落ちている桜子と男、そのほかの黒ずくめたちを回収させる。
「・・・大丈夫ですか?環先輩。」
「あ・・・あぁ大丈夫だ。」
いろいろと展開についていけなくて呆然としていた環だが綱吉に声をかけられたことでようやく我に返る。
「・・・笠野田君も大丈夫ですか?」
「・・・ハッ!お、おう・・・だ・・・大丈夫だ。」
どもってるどもってる。
「混乱していると思いますけど、とりあえずこの場はパーティの余興として納めてください。あまり一般人にマフィアがどうとか漏らしたくないですから。」
「・・・あぁ。それはもちろんだ。」
なんとか志向を戻した環はこくこくと頷く。
「笠野田君、あなたも。」
「俺!?」
「えぇ。今回のことは俺達が片付けたけど表向きは笠野田組が治めたってことにして情報操作するからそのつもりでね。」
「・・・お、おう。」
「因みに指揮を執ったのは笠野田君と言うことにしますからね。」
の笑顔が怖かった。
いろいろ無理がある設定。夢だから!(黙れ)。