Tri-colore Tourmaline act21
後片付けも終わり、ディーノたちが撤収するとクロームが結界をとく。そして環が綱吉に言われたとおりにパーティの余興であったと説明すれば少々無理やりながらも招待客たちは納得して安堵の息を吐く。
「・・・かなり無理の有る説明ですよね・・・。」
「「しょーがないよ。殿だもん。」」
「それでお客様が安心するのであればそれでいいんじゃないか。」
「僕達だけが本当のこと知ってるってなんか優越感あるよね〜v」
「・・・。」
なんかいろいろ言ってるホスト部メンバー。
「・・・俺はこのあとが怖ぇよ・・・。」
「「がんばれボサノバッチ!!」」
「か・さ・の・だ・だ!」
いつものこと。
「おい、ダメツナ。」
「ダメツナ言うな。・・・何?リボーン。」
相変わらず何処から現れたのか解らない出現の仕方で現れたリボーン。もう慣れたもので綱吉以下ボンゴレ陣は驚かない。ホスト部メンバーは驚いているけど。
「バジルから連絡だ。無事に撤収が完了らしい。こっちも終わったら連絡してやれ。ザンザスとスクアーロと切り裂き王子がウゼェらしい。」
「あー・・・それって俺じゃなくての心配してだよね。絶対。」
しつこいなー・・・なんて呟く綱吉には苦笑する。
「では、私が連絡を入れさせていただきますわ。後はよろしくお願いします。」
携帯を持ってテラスへと出て行くを見送ると綱吉の表情は”ボス”のものへ。
「では、今回の任務はこれで全部ですね。クスリに関しては元を断ったのでこれ以上広まることもないと思います。中毒を起こしている生徒に関しては中和剤のほうを提供させていただきますので。あとのことは後日改めてボンゴレの者が伺わせていただきます。」
そう言って一礼すると、タイミングよくが戻ってくる。
「では、俺達はこれで。」
「またお会いするかもしれませんね。」
そう言って会場から出て行く綱吉との後ろに守護者達が続く。その姿はまさに『王者』のものであり、
それを見送ってホスト部一同は大きく息を吐く。
「・・・行っちゃいましたねー。」
「なんかにぎやかな一週間だったね〜?」
それには確かに、と同意の声が。
「「じゃーさ、今度は僕達が並盛に遊びに行っちゃおうよ!」」
「おう!それはいいな!」
なんか勝手に盛り上がっている。
「・・・藤岡・・・俺もう帰っていいか?」
「あ・・・うん、いいんじゃないかな。カサノバ君もご苦労様。」
「・・・おう。」(←もう訂正するのも疲れた)。
一方のボンゴレside。
「・・・はぁ―――――――――・・・。」
「・・・なっげぇ溜息だなダメツナ。まだ帰ってから九代目とキャバッローネに提出する報告書の作成が待ってんぞ。」
「うげ。」
迎えに来た車の中で力が抜けたようにぐだっと背もたれに寄りかかる綱吉にリボーンの悪魔の一言が突き刺さる。
「ふふ、大丈夫ですよ。私もお手伝いしますわ。」
隣でが苦笑する。
「・・・ありがと、。・・・って雲雀さん、骸ー、お願いだからここで殺気垂れ流さないでー・・・。」
本当にぐったりしている。
「・・・いつもにましてお疲れですね十代目。」
「・・・んー・・・庶民にあれはちょっと・・・。」
「何言ってやがる。本格的にイタリアに行ってボス業に専念するとなったらアレくらいじゃすまねーぞ。」
「・・・うっわぁ・・・。」
本気で嫌そうだ。
「ま、覚悟しとくんだな。その辺は俺とでネッチョリしこんでやる。」
「ネッチョリとは行きませんけどそれなりにはやらせていただきわ。」
車の中には綱吉の声にならない悲鳴が響いた。
その後。双子+環の宣言通り並高にはちょくちょく桜蘭の制服の集団が綱吉たちと共に目撃されるようになったとさ。
きょーせーしゅーりょー(爆)。
なんかいろいろとスライディング土下座!
お付き合いいただきありがとうございました!