Tri-colore Tourmaline act5
三日後。ツナたち五人は桜蘭前にいた。
「・・・なんていうか・・・すげーっすね。」
「うん。まぁそういうところだし。」
「あら、こんなのまだまだですわよ?」
「・・・そーだったね。はイタリアの、ディーノさんたちと同じ学校だったんだもんね。」
桜蘭の制服に身を包んでいてもそれぞれにかなり個性的な五人ゆえ、物凄く目立つ。この上なく目立つ。しかもここは幼稚舎からの顔見知りが多いため、見慣れない生徒はそれだけで注目の的だ。
「なんか俺達珍獣みたいなのなー。」
「・・・そんな気楽に構えられるのも山本ぐらいだと思うよ?」
「そーだ野球馬鹿!少しは緊張感持ちやがれ!」
「獄寺君は少し大人しくしようね。」
うん。なんかいつもの通り。そして昇降口まで行くと、
『ようこそ、桜蘭高校へ。』
ずらりと並んだホスト部に迎えられ、さらに好奇の目を向けられるのだった。
まず、職員室で担任と顔を合わせると、ホスト部メンバーと別れ、別々に教室へ向かう。
「じゃ、呼んだら入ってきてください。」
「はい。」
教室の中へ入ってく担任を見送って、ツナは表情を引き締める。
「朝も言ったけど、俺達の任務はクスリの調査と彼らの護衛だ。・・・くれぐれも、くれぐれも騒ぎは起こさないように。特に獄寺君。」
「もっ!もちろんです十代目!」
勢いよく返事を返す獄寺に「本当かよ。」という視線が刺さる。
「・・・山本も。獄寺君を煽らないでね。」
「はは、努力はするのな!」
「てめ・・・!」
「はい獄寺くーん?」
「・・・沸点が低すぎますわね・・・。」
「ボスと様を困らせちゃダメ・・・。」
なんかもういろいろ言われてる。耳と尻尾があったら垂れてるなと言うくらい凹んでいる。
「はい、じゃぁ入ってきて。」
そんなこんなしているうちにHRも終わりごろになったらしく、担任が呼ぶ声がする。
「皆、行くよ。」
さぁ、任務スタートだ。
ごっきゅんが書いてて物凄くいとおしい・・・!