Tri-colore Tourmaline act6
「沢田綱吉です。」
「・・・獄寺隼人。」
「山本武なのなー。」
「、と申します。」
「・・・六道・・・凪・・・。」
転校生、というのはどこの学校でも同じもので。『交換留学』という名目でやってきたツナたちも例外なくその洗礼を受けていた。
「皆さん、並盛からいらしたんですって?」
「並盛ってあの並盛?恐怖の代名詞の雲雀恭弥が仕切っているっていう。」
「でも今回の交換留学の件はその雲雀恭弥という方の発案だと聞きましてよ?」
「それにしても皆さんお美しい方々ばかりですわね。ホスト部の方々に引けをとりませんわ。」
「朝もホスト部の皆様に出迎えられていらして。本当、目の保養ですわ!」
etcetc・・・お嬢様パワー全開。というか女子のパワーは恐ろしい・・・。獄寺はちょっと眉間に皺がよってるし、山本は笑顔でスルー。ツナは苦笑しつつ、はなんだかもう慣れた様子。クロームは無表情ながらにちょっと脅えている。・・・混沌・・・。
「「はーい、ちょっと失礼しまーす!」」
救世主・・・!
同じクラスでしばらく様子を見ていた光と馨が声をかければギャラリーの会話がぴたりと止まる。さすがホスト部。
「「殿からの伝言だよー。放課後は僕達と一緒にホスト部だってー。」」
「・・・殿って?」
「「うちの部長の須王環のこと!」」
本人はキングって呼んでほしいらしいけど誰も呼ばないよね!と笑顔のステレオで言われて苦笑がもれる。
「・・・だって、皆。」
「分かりました。」
「りょーかいなのなー。」
「了解ですわ、ね、凪。」
「(こくん)。」
そんなこんなで休憩時間も終わり、とりあえずは何の問題もなく授業は進んでいった。
雲雀さんは有名人です!(いろんな意味で)。