Tri-colore Tourmaline act7

そして放課後。北校舎三階突き当たり第三音楽室。
扉を開ければそこは・・・、
『いらっしゃいませ。』
平安時代でした。
『・・・。』
無言で扉を閉めるボンゴレメンバー。・・・うん。なんて言うか、分かるよその気持ち。
「おぉ、綱吉たちじゃないか!入りたまえ!」
今閉めた扉を思いっきり開け、満面の笑みで出迎えられたら入らないわけにもいかない。
つーか昨日は話を聞いてもずっとフリーズしていたのに素晴らしく変わり身の早い・・・。
「・・・お邪魔します・・・。」
すっげぇ嫌そう。っていうかもう、獄寺なんか青筋立ってる。
「・・・本当にホスト部ですのね・・・。」
案内されたソファに座り、出された紅茶に口をつけながらがぼそりと呟く。視線の先では超が付く個性豊かな面々がお嬢様方の接客中。ぶっちゃけ庶民育ちのボンゴレファミリー(一部除く)にはよく分からない感覚だ。クロームなんか本当、興味無といった感じでむしろ「・・・このお菓子、犬と千種に持って帰りたい・・・。」とか呟いている。
「すみません、驚きましたよね。自分も初めて見たときは驚きましたから。」
接客がひと段落したハルヒが苦笑しながらツナたちの元へやってくる。
「あぁ、そういえば藤岡さんは特待生でしたのよね。」
思い出したようにが言えば、苦笑したまま頷く。
「あぁそれと自分のことは”ハルヒ”って呼んでください。皆そう呼ぶんで。名字だと違和感があるんです。」
「ではハルヒと呼ばせていただく代わりに私のことも””とお呼びくださいな。」
「私も・・・凪でいい・・・。」
「はい。あ、この言葉遣いは癖みたいなものなんで気にしないでください。」
あぁ・・・なんだかここだけほのぼのした空気が流れている・・・。
「「ハルヒだけずるいぞー!俺達も混ぜてー!」」
「うわぁ!」
「お!」
常陸院ブラザーズの攻撃(笑)。ソファの後ろからツナと山本に飛びついた。獄寺じゃなかったのは・・・うん・・・、気分だ、気分(笑)。
「てめぇら!野球馬鹿はいいとして!十代目から離れやがれ!」
「はい獄寺くーん、騒がないでねー。とりあえず離れてくれなるかな?・・・えーと、光君?」
今にもダイナマイトを取り出しそうな獄寺をなだめて首だけで後ろを振り向きコテン、と首を傾げればドッペルゲンガーズ(笑)から歓声が上がる。
「「大正解!親でも間違える僕らを見分ける故てゃさっすがあの『ボンゴレ』の次期だね!」
ボンゴレ!?
教室中のいたるところから叫び声が上がった。
初めてホスト部単行本読んだときは学校の図書室で思いっきり吹きましたよー(おい)。