Tri-colore Tourmaline act8

”ボンゴレ”の名に反応したお嬢様方が大騒ぎするのも無理は無いだろう。あの”ボンゴレ”の次期が庶民の学校から交換留学とはいえここにいるって言うんだから。ただ当のツナはあんまり気にしていない。
「・・・ボンゴレ関係無いし。」
本当はあるけどさ。
とは言わない(面倒だから)。
「沢田さんはあの”ボンゴレ”の次期ですの?!」
「わ!」
気が付きゃお嬢様方に包囲されていた。獄寺が怒鳴りだしそうなのを山本が笑顔(黒オーラ付き)で押さえている。・・・逆効果のような気もしなくも無い。
「えーあー・・・うん・・・一応ね。」
「そのような方がなぜ庶民の学校なんかに?」
「俺が継ぐって決まったのも中二のときだから、急にこんなお金持ちの学校に入れられても戸惑うし、」
友達もいるしね、と言って笑いかけられて、もう獄寺は既に感動で号泣中だ。
「はは。獄寺ウザイのなー。」
うん。気持ちは分からなくも無いけど言わないでおいてあげようよ山本。
「彼らは?」
「うん、彼らはね、ゴンボレの幹部候補。今、その教育中。」
「では皆さん優秀ですのね!」
テンションの高いお嬢様方に苦笑。
嘘は言って無い。表企業であるボンゴレカンパニーで幹部として働くべく教育を受けている最中なのだ。
「あら綱吉。私達もですわ。それに、もう一つ言うことがございますでしょ。」
にっこりと笑ってが綱吉に抱きつく。
「そうだね、も、凪も幹部候補でグループの次期総裁の妹で、俺の婚約者だよ。」
「そういうことですから、綱吉に色目を使っても無駄ですわ。」
瞬間、キャーvvという黄色い悲鳴が上がった。

部活も終了の時刻になりお客様であるお嬢様方が居なくなった音楽室に、ホスト部メンバーとボンゴレファミリーが残っていた。
「じゃぁ今日からそれぞれ俺達は皆さんの護衛につきます。まず、環先輩には俺がつきます。そして鏡夜先輩・・・なんか違和感が・・・まぁいいや。鏡夜先輩には獄寺君、ハニー先輩とモリ先輩は資料を読ませてもらいましたが、まぁ護衛はいらないかと「うん、もともと僕らSPなんていないもんねー。」はい。光君と馨君「「呼び捨てでいーよー。」」・・・光と馨には山本がつきます。」
そこまで言って一つ息を吐いてに視線を向ける。も一つ頷いて、
「私と凪はハルヒにつきますわ。」
ハルヒは女の子ですから女である私達のほうがよろしいでしょう?
と、あっさり言ってのければちょっとびっくり。
「え・・・知ってたんですか?」
「えぇ。ご挨拶しました日に私と凪と、綱吉は。他の方々は資料をご覧になるまで気付かなかったようですけど。」
「凄いですね。環先輩なんか自分の学生証見るまで気付きませんでしたよ。」
ぐっさり
そんな音がした気がするが気にしたら終わりの気がするのでスルーしとけ(え)。
「はい!というわけで、任務の間はそれそれの家に滞在させていただきます。あ、と凪はハルヒの家の隣の部屋を確保させてもらったので。じゃ、解散!」
綱吉の掛け声でそれそれ帰路に着くのだった。
捏造もいいところ・・・!