天使の子守唄 プロローグact3
わいわいがやがや。
なんだかんだいって雑鬼たちと仲良くなってしまった。・・・あ。
「・・・そういやー・・・あのお姉さん、すーちゃんが説明してくれるって・・・「すーちゃん言うな。」
「はい?」
声がしたほうを恐る恐る振り返ってみる。・・・ものっそい威圧感。でも・・・怖いって感じじゃないなぁ・・・。雑鬼たちはびびってるけど。
雑鬼たちにとっては恐れるようなものなのかな・・・。凄いエネルギーだってことだけは分かるけど。
「・・・えーと・・・。」
そこに立っていたのはさっきお姉さんと一緒にいた黒い人。・・・白い人より眉間に皺が酷いデス・・・。なんか睨まれてる・・・俺・・・。
「姉上にお前の守をしろと言われてな。これから俺はお前の式神となる。俺は・・・スサノオ尊だ。」
「・・・
スサノオ尊〜!!?
」
スサノオ尊といえば三貴神の一人。天照大御神、月読命に並ぶ日本の三大神様の一人・・・だよね?え?まじ?そんな凄い人(神様)が俺の式神になるの?うっわぁ・・・。ってか・・・あれ?
「スサノオ様のお姉さんって・・・」
「天照大御神だ。」
「・・・もしかして・・・」
「もしかしなくても、お前をここによこしたあの女が天照大御神だ。」
「うっそ〜ん。」
ってことはその天照大御神様を隣で姉上と呼んでいた白い人は月読様ということになるわけでー・・・。
「・・・俺月読様の血をいただいたのですかー・・・?」
「そうなるな。」
しれっと言われましても!!なんかものすごぉく大変なことだと思うんですけど!!?
「とにかく。お前は安倍昌浩の助力になること。そのために兄上はお前を我々と同じ力、神の力を与えたもうた。まぁ、完全に神と同じというわけではないがな。半神だ。」
「・・・神様と同じ・・・。」
「そうだ。・・・お前、ちょっと背に翼をイメージしてみろ。」
「はへ?」
え?翼?天使でもあるまいし。翼といわれてもなぁ・・・。なぁんて考えてたらスサノオ様にまた睨まれましたぁ(泣)。仕方ないのでとりあえずやってみます。ええ、やってみますとも。
「・・・あ。」
出 来 ち ゃ っ た よ 。
ちょっと後を見てみれば白い翼。・・・なんていうか・・・天使の翼?えー・・・宗教違くねぇ?
「宗教違うとか思っただろ。いいんだよ。神は宗教なんてあんまり気にしてねぇし。」
「・・・考え読まないで下さい。ってかいいんだ。」
「いいんだよ。宗教なんか人間どもが勝手に作った括りだ。」
そんなもんなんだとか思いながら俺は話を聞いている。雑鬼たちはスサノオ様の気に当てられてビクビクしてる(一部気絶してるのもいる)。
「んで、兄上が力を送ってくれる。その翼で力を充電することが出来る。」
「・・・月読様が?」
ってことは・・・月・・・かな?
「月明かり。それで充電が出来る。」
「・・・太陽光発電ならぬ月光発電。」
「そんなもんだ。」
いろいろと突っ込みたいけど、まぁ・・・いいか。そんなんでいいんなら。
「まぁ、とにかく今日はもう遅い。休め。明日、安倍の屋敷に行くぞ。」
「え・・・まじで。」
「あたり前だ。昌浩の助力となるんだからな。俺は一回戻る。また明日来るからな。」
「・・・はい。」
とりあえず、そこでスサノオ様天界(なのかな?)に戻っていった。俺はスサノオ様の気配が消えたことで緊張から解放された雑鬼たちに囲まれて、休むことにした。
力の説明を受けました。いろいろとめちゃくちゃだけどこういうありえな設定大好きです(笑)。
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