天使の子守唄 六花に抱かれて眠れact3
「おはようございます。吉昌様・・・?」
あれから俺は後は自分がやるという彰子に昌浩を任せ、部屋に戻り、もう一回寝直し。そして朝。昌浩の部屋にはみらくるわーるどが広がっていました。
「・・・あのあと何が合ったんだろう・・・。」
もっくんを枕にして彰子と昌浩は仲良く一つの茵で気持良さそうに寝息を立てている。・・・もっくんは物凄く苦しそうだが。
いろいろと考えている隣で吉昌様はちょっと軽く現実逃避中(笑)。
「何をしとるんだ、そんなところで。」
「あ、清明様。おはようございまーす。」
「ああ、父上。おはようございます。」
「うむ。」
人の部屋の前でフリーズしていたら誰だって不信に思うだろう。俺なら思う。清明様の疑問は最もだと思う。
「あ、玄武。おはよう。」
清明様の後ろで驚いたように身じろぐ気配がした。清明様と吉昌様もちょっとビックリ。
いや、俺もビックリよ。こっち来た頃は隠形してる神将の姿は全然わかんなかったけど、最近はなんか分かるようになっちゃったんだよねー・・・。いろいろと最強・・・。
「それで、何をしておるのだ。」
一番に復活した清明様が再び疑問を口にする。
「実は、昌浩の将来を思案しておりまして。」
「は?」
・・・清明様でもあんな間抜けな声出すんだーとか思いつつ。吉昌様は昌浩の部屋の中を指差し、清明様もその中を覗き込み、フリーズ。
「やはり、こういうことは順序と申しますか、まず先方にお伺いを立てて・・・、」
「吉昌様ー?」
「待て。そりゃお前、ちと早合点ではないのか。」
清明様も吉昌様にストップをかける。そして俺が玄武に挨拶したほうに向って一言。
「玄武。昌浩たちを叩き起せ。手段は問わん。」
顕現した玄武は一つ頷くと、昌浩の部屋に入っていった。そして、言葉通り、清明様の命令を実行に移した。