天使の子守唄 閑話休題
しばらく眠って大方の体力と精神力、気力が回復したので、屋根の上に上った。ここは気持がいい。・・・たまに青龍と鉢合わせてびびるけど、それもだいぶ慣れてきたなぁ・・・と思っていたら案の定。
「・・・何をしている。」
「・・・やっほー、青龍。ご機嫌いかが?」
うっわー・・・怒ってる起こってる。バックになんだか怒りのオーラが渦巻いております!怖い!!
「貴様、病み上がりだろう。こんなところで何をしている。」
「いっやー・・・だいぶ回復したから、ここで月読様の力でも分けていただこうかと思ったんだけど・・・無理かなぁ・・・(苦笑)。」
翼を広げ、月の光を受けようとするが、その光はあまりにも弱い。
「んー・・・やっぱ無理かなぁ・・・(苦笑)。これが回復するのに一番手っ取り早いってすーちゃんが言ってたんだけど・・・。」
月に手を伸ばして大きく翼を広げて、できるだけ月の光を受ける。その隣でやっぱり青龍は眉間に皺を寄せたままこっちを睨んでマス・・・。だから怖いって!(汗)。
「・・・ワカリマシター。戻ります、戻るからそんなに睨まないでよー・・・あれ?昌浩?」
あんまりにも青龍が睨んでくるから(物凄く心配している)部屋に戻ろうとふと下を見下ろすと、昌浩がちょっとフラフラしながら外へ出て行こうとするところだった。
「あのお馬鹿・・・病み上がりだってのに何フラフラ出て行こうとして・・・ゴメンナサイ人のこといえませんね。分かったから、本当にゴメンナサイ(滝汗)。」
自分のことを棚にあげて昌浩の行動にぶつぶつと文句を言ってみれば青龍から痛いくらいの視線が送られてきて必死で謝ってしまった・・・。だって!本当に視線が痛いんだよ?!もう、コレ異常ないくらいに!!
うー、とちょっと涙目になりながらもう一度下を見ると、昌浩のあとを隠形してついて行く勾陳の姿が見えた。
「あ・・・勾陳・・・。うん。勾陳がついて行くんだったら大丈夫だね。・・・よっ・・・うわっ!」
ほっとして、部屋に戻ろうと立ち上がると、やっぱりまだ身体に力が入らなくてよろけてしまった。
しかも、
「・・・。」
「・・・ア・・・アリガトウゴザイマス・・・。えと・・・ハナシテクダサイ。」
屋根から落ちそうになったところをまた、青龍に支えられてしまいましたよー・・・。二回目・・・。
「えと・・・戻りますから離して・・・うぉう!」
いつまでたっても腕を離してくれない青龍にもう一度声をかけてみたら・・・何故かお姫様抱っこをされてしまいました。
「え!ちょ!青r「煩い。大人しくしていろ。」はい。」
そのままお姫様抱っこで部屋まで運ばれた俺は、すれ違う人(神将+清明様)にもっそい目で見られました・・・。恥ずかしい・・・!!
「・・・ねぇ玄武。青龍ってのこと好きなのかしら。」
「何故我に聞く。」
「・・・ねぇ玄武。」
「だから何故・・・」
「頑張らないと、青龍に取られちゃうよ。」
ドカ
玄武は柱に思いっきり頭をぶつけた(爆)。