事の起こりはお昼休みのあたしへの校内放送。
『2年B組さん、2年B組さん、至急音楽室まで来て下さい。繰り返します・・・、』
・・・嫌な予感・・・。
「ー、なにしたの?」
「してるわけないじゃん。やってるとしたら毎日恒例のあの放課後鬼ごっこくらいだよ。」
「だよねー。」
ケラケラと隣でお弁当を広げながらは笑っている。・・・笑い事じゃねぇよ。
「・・・職員室でなくて音楽室ってところがなんか嫌な予感がするんだけど・・・。」
「・・・あぁ・・・うん。なんかまってる人の想像がつく・・・。」
だよねー・・・。あぁ胃が痛い・・・。
「ま、さっさと行ってきちゃいな。でないと多分お迎えが来るよ?」
「あーやっぱりそう思う?・・・んじゃ、まぁ・・・行ってくるよ。」
「いってらっしゃーい。あ、お弁当先食べてるからねー。」
・・・他人事だと思って・・・。まぁ、それがなんだけどね・・・。
んで音楽室。
「失礼しまー・・・。」
バン
「こら。扉を壊すきか。」
・・・反射的に扉を閉めてしまったよ・・・。
だって!だって!
なんで音楽室に男子テニス部レギュラーが勢ぞろいしてるんですか?!
そりゃ扉も閉めたくなりますよ!
「あー・・・すいません。つい条件反射で・・・。」
「早速だが・・・、男子テニス部のマネージャーをやれ。」
「お断りします。」
だからいやだって言ってるじゃないですかー!人の話聞けっての!!榊太郎(43)!!
「ならば準レギュラーの日吉と勝負しろ。」
「なんでですか。」
行き成り勝負とか言われても話の展開についていけませんが。
「それに勝てたら私は諦めよう。」
「・・・まじですか?」
「まじだ。」
・・・んーそれはおいしい話だが・・・一般人のあたしが準レギュラーの日吉君などに勝てるのか・・・?
「そういうわけだ。、放課後、テニスコートに来るように!」
「え!ちょっと!まだあたしはいいとは・・・、」
「うむ、行ってよし!」
人の話し聞けよ!!
こんな感じで勝手に決められた試合。
教室帰ってに行ったら「頑張ってねv」と笑顔で言われマシタ。・・・本当に他人事だと思ってやがるな・・・。
・・・とにかく・・・やるしかないか・・・。