「やっぱりちゃんはすごいわぁ〜。」
「ふん。俺様の目に狂いはねぇからな。、お前やっぱりマネージャーやれ。」
「は?あたしが勝ったら諦めるっていいましたよね?」
確かにあたしはそう聞きましたよ?
「それは監督は諦めるといった。だが俺たちは諦めねぇ。」
まじっすか。
「・・・いやデス。お断りします。」
「どうしてもか?」
「どうしてもです。」
だから何度も言ってるでしょう。あたしには可愛い可愛い(小学1年生)のために家事全般をこなさなくてはいけないって!あのお気楽母さんのせいで!
「んじゃ、実力行使やな。」
「は?」
「おまえら!を捕らえろ!!」
「はぁ!!?」
跡部先輩の掛け声と共にあたしと日吉君の試合を見学していた男子テニス部レギュラー陣が一斉にあたし向かって突進してくるし!
「・・・ふざけんじゃないわよ!あたしは帰る!つーかマネージャーなんて絶対やんないからー!!」
あたしはベンチに置いておいた鞄を引っつかむとジャージ姿のままコートを脱出。
そのまま正門へダッシュ!
・・・この調子だと、明日からまた放課後鬼ごっこは続行されそうだわ・・・。
あぁ・・・頭が痛い・・・。