「さてと。そろそろ挨拶にでも行く?」
「そうだな。」
前途多難
ゾク!
「うぉぉぉ!」
なんか背中に寒気が・・・!
「?、どうかしたにゃ?」
「えーじ兄ちゃん・・・。な・・・なんか・・・寒気が・・・しかもすんごくやぁな予感がするの・・・。」
うん・・・この感じ・・・前にどっかでっつーかしょっちゅう感じてた気が・・・。
「あら、やな予感とは失礼ね、。」
「!お姉ちゃん!」
「俺もいるぞ。」
「お兄ちゃん!なんでいんのぉ!!」
行き成り目の前に現れた我が姉、と兄。確か二人とも海外出張中だったはずだよね・・・。
・・・毎回行き成りなのはわかってはいるんだけどさ・・・。
学校まで来ないでよ・・・えーじ兄ちゃん固まってるよ・・・。
「おや、にじゃないか。久しぶりだねぇ。」
「「お久しぶりです。竜崎先生。」」
二人ともこの学校の卒業生でしかもテニス部にいたから竜崎先生とは顔見知りなんだよねー。
「どうしたんだい、二人とも。確か海外出張中じゃなかったのかい。」
そうよ!なんでいるのよ!びっくりしたじゃない!
「いえ、あたしたち、珍しく二人揃って一ヶ月ほどの休暇がもらえたので。早めの夏休みってとこですかね。なので久しぶりに妹の顔も見たいし、テニス部がどうなってるのかも気になってたので。」
「なるほどねぇ。だったら連絡くらいよこせばいいものを。」
「いやぁ、可愛い妹の驚く顔も見たかったので。」
・・・あたしゃあんたらのおもちゃかい。
「あら、別におもちゃだなんて思ってないわよ。」
「・・・心を読んだね、お姉ちゃん。」
不二先輩とやっぱ同類だわ。
「くす。呼んだ?」
「
呼んでません。」
だから気配消して近づくのやめてよ・・・。
「あら、初めまして。の姉のよ。
貴方とはいいお友達になれそうな気がするわ・・・。」
「僕は三年の不二周助です。
よろしくお願いします。お姉さん。」
・・・怖い・・・なんか・・・なんか・・・漂ってる・・・!
「・・・えーじにーちゃーん・・・そろそろ起きてー。」
とりあえず固まったままのえーじ兄ちゃんを解凍しよう。うん。
「にゃ・・・。・・・。」
あ、起きた。
「やっと起きたか、英二。に悪い虫つかないように見はってっか?」
悪い虫って・・・お兄ちゃん・・・。
「それは(不二以外)大丈夫にゃ!!」
えーじ兄ちゃんも胸張って応えるところじゃないよ・・・。なんかかっこが着いてた気がするけど・・・。
「よし。一ヶ月はこっちのホテルにでも泊まるから。ここ近いからちょくちょく顔ださせてもらうな。」
まじっすか。
「それならレギュラーの練習も見てやってくれないかい。大会も近いんでね。」
「ああ、もうそんな時期ですか。いいですよ。」
先生も余計なことを・・・。承諾しちゃうし・・・。
「そういうことだ。。これから一ヶ月間ちょくちょく顔見せに来るからなーvv」
・・・お兄ちゃんが来るってことはお姉ちゃんも来るってことで・・・、
「おーい姉貴ー、そろそろ帰るぞー。」
「あら、もうそんな時間。じゃぁ、またね、不二君。」
「はい、お姉さん。」
・・・あの黒い二人が揃っちゃうってことよね・・・。
「じゃあね。。多分また明日も来ると思うわ。」
「あ・・・うん・・・じゃぁ・・・。」
なんかすんごく機嫌よく帰ってったなぁ・・・。はぁ・・・明日から・・・体持つかなぁ・・・。