俺の妹は100万馬力

・・・ドドドド
青春学園の敷地内。テニスコートに向かって地響きが迫っている。
「・・・なんか・・・地響きが・・・。」
大石が呟いた瞬間、

ガシャン!(←フェンスに取り付いた)。シュタ!(←コートに着地)。ズザザザザー!(←スライディング)。ドドドー!(そのままダッシュ)。

「くーにーみーつー!」
「ぐは!」
ドス!
青春学園中等部テニス部部長手塚国光はコートのフェンスを飛び越えて入ってきた氷帝学園の制服を着た少女のタックルによって潰された。
「手塚!?」
「部長!!」
「にゃー?!」
それを目撃してしまった部員たちが口々に叫ぶ。タックルをかました少女本人は何事もなかったかのように立ち上がり、パンパンとスカートについた土を払う。
「国光ー?大丈夫ー?」
「・・・心配するなら行き成りタックルはやめろ・・・。」
よろよろと手塚は立ち上がり、少女を見る。
「えーだって国光なら避けられると思ってvv」
きゃvvとぶりっこポーズをとってみると手塚の眉間の皺が二割増(当社比)になった。
「国光。皺。」
ぐりぐりと手塚の眉間を人差し指でつつく。そんな光景を目の当たりにして部員たちは唖然としていた。
「それはそうと。」
眉間の皺をつつく手をつかんでおろし、手塚が口を開く。
「おまえなんでここにいる。学校はどうした。」
「ん、これから。国光お弁当忘れたからお母さんが持ってけって。はい。」
背負っていたバッグから包みを渡す。渡された手塚の眉間の皺が五割ダウン(当社比)。
「手塚。手塚。」
「「ん?」」
手塚と少女が同時に振り向く。
「話が見えない。そのこだれ?紹介して?」
有無を言わせぬ不二周助のブラックスマイル。不二ブリザード(笑)。
「・・・わかった。わかったから落ち着け、不二。」
「くす。僕はいつも落ち着いてるよ?」
嘘付け。
全員(少女以外)が心の中で思った。
「くす。皆酷いなぁ。」
ご開が・・・
「わかった。わかったから、。自己紹介してやれ。」
「?うぃっす。手塚。手塚国光の妹で氷帝学園中等部二年!最近テニス部マネージャーに勧誘され中です!よろしくお願いしまーす。」
ぺこ
にっこり微笑ってお辞儀をすると名乗る少女に他の部員が応えようとした瞬間、
ガシ!
!マネージャーに勧誘されているというのは本当か!?俺は聞いてないぞ!」
「言ってないもーん。」
の肩をつかみ取り乱す手塚国光。
「俺は!俺は絶対に認めないからなー!」
「別に国光に認めてもらう必要なんかないじゃん。つか離してよ。学校行くんだから。遅刻するでしょー。」
ー!」
聞いちゃいねぇ。
「(怒)。離せっつってんだろ(激怒)。」
ゴス
鳩尾にいいのはいりましたー(笑)。手塚国光。K.O(笑)。
「手塚ー!!」
「にゃー!!」
「部長ー!!」
「じゃ、あたしもう行きますんでー。」
「うん。気をつけてね。」
「はい。」
唯一落ち着いている不二と言葉を交わし、シュタ!と部員たちに敬礼をする。
そして来たときと同じく地響きをさせ、フェンスを越えて去っていった。
「くす。おもしろいこだったなぁ。」
崩れ落ちた手塚を心配する部員たちをよそに、不二は一人でが去っていったほうを見つめていた。

―side氷帝―
。いい加減マネージャー業引き受けろ。」
「えー。めんどくさーい。」
そんな会話が跡部との間での合言葉のようになっていることを手塚は知らない。

授業中に書きました(笑)。暇だったんで(笑)。
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