幸福の欠片〜act2〜
「です。小学1年までは日本にいたのですがそのごずっとイタリア生活だったのでわからないことも多いですが、よろしくお願いします。」
転校初日。教室に入り自己紹介をする。
僕は教室を見渡す。
…は…このクラスではないか。まぁ、あとで探しに行けばいいか。
そんなことを考える。
「それじゃあの席は…海堂!」
海堂と言うらしい男子が手を挙げた。第一印象は…獲物をねらう蛇。そんなやつ。
「席は海堂の隣だ。」
「はい。」
僕は海堂君の隣の空いている席に着いた。
「よろしく。」
一応社交辞令って奴で海堂君に笑顔で挨拶をしておく。
「…ふしゅ〜…。」
ふしゅ〜…?まぁいいか。
そんなこんなで授業が始まり刻々と時間は過ぎていった。