幸福の欠片〜act19〜
それから暫くはワンパターンな感じで過ぎていきました。
学校に行けば毎日のように机はズタズタ。それを毎日取り替えに行く。廊下で菊丸先輩や桃城君とすれ違えばあからさまに敵意剥き出しの視線を向けてくるし、隙あらば足でもって引っ掛けて転ばせようとしてきます。…まぁそんなせこいまね通用しませんけどね。
お昼はと一緒に帰って夜はXANXAS様からの指令をこなす。
そんなある日。
バシュ
「チェックメイト。」
血しぶきがあがる。今日の任務は身の程も知らずにボンゴレに楯突こうとするジャパニーズマフィアの全滅。
「…死体処理よろしくお願いします。」
「はい。」
後ろに控えていたこちらの幹部に声をかけます。
「はぁ…。疲れたました。」
手に持ったタガーナイフの血を払いながら家への帰るため歩きだそうとふと顔をあげると…そこにいたのは…
「桃城君…。」
あっちゃぁ…。見られました。
「お…お前…。」
「何も言わずに立ち去って下さい。…わかりますね?」
立ち竦む桃城君はその場に満ちる雰囲気で悟ったようで青い顔をしながら大きく頷いて立ち去ってくれました。
…あぁ明日が面倒です。