幸福の欠片〜act20〜
次の日。案の定僕は呼び出しを食らいました。…定石通りと言いますか、屋上に。も来なくていいと言ったのに心配だからと僕の後ろにしがみついています。
「…お前…。」
「お前じゃなくてです。いい加減人の名前くらい覚えていただけませんか?」
しばしの沈黙の後堪えきれなくなったように口を開いた桃城君を軽く睨みつけてみます。
「では。お前はいったい何者だ?」
桃城君の代わりに手塚先輩が問うてくる。いい目をしてます。
「何者と言われましても。」
なんと答えようかと考えていると
「。14歳。4月1日生まれの牡羊座。A型。海堂と同じクラスに所属。小学生の頃から先月までイタリアに住んでいたが親は生粋の日本人。イタリアに渡った理由は親の仕事の都合ということになっている。現在は一人暮らし。因みに水無月とは幼なじみ。」
一番背の高い逆光メガネの人がどこからかノートを取りだしてすらすらと僕のプロフィールを読み上げていきます。…うわぁお。一介の中学生がそこまで調べますか。ある意味凄いですよ。
「…パーフェクト。」
パチパチと拍手を送っておきます。いろいろ足りないところが有りますが間違ってる所は有りませんからね。
「それだけじゃねぇよな…。」
「まぁ。確かに。」
桃城君はには見られてますからね。どう説明しましょうか。
「まぁ単刀直入に言うと僕はマフィアの一構成員ですよ。昨日、桃城君が見たとおりです。」
「な!」
あまりにめ僕があっさりと答えるものだから全員呆気にとられた顔をしています。…あの細目の人だけは何考えてるのかわからない表情をしていますが。
「がイタリアに渡った理由。親の仕事の都合というのがそのマフィア関係でマフィアの名はボンゴレ。世界最大のファミリーでの親も自身もそのボンゴレファミリーの暗殺部隊、ヴァリアーに所属している。…合っているか?」
「非の打ち所もございません。」
逆光メガネの人に言われてもう、あなた本当に中学生ですかと聞きたくなりましたよ。
「乾先輩!そんな危険な奴が水無月の側にいるってのに平気なんすか!」
「そうにゃ!!危ないからこっち来るにゃ!」
必死ですねー。はそんなねお構いなしって感じで相変わらず向こうを睨みつけています。更に
「べー!あたしは好きでと一緒にいるんですー!人のことにとやかく言わないで下さい!」
ないすです。。
「そーだぜ。他人が人のこととやかくいうもんじゃねぇよ。」