幸福の欠片〜act21〜

「そーだぜ。他人が人のこととやかくいうもんじゃねぇよ。」
…何しに来たんでしょうか。
声がした方を振り向くとそこには
「…スクアーロ…何でいるんですか…。」
よりにもよって…ベルよりはましですか。
「何ってボスからの命令だぜ?お前の様子を見て来いって。ついでにあんまり酷いようなら転校させろってな。」
そこまで心配して下さっているのですか。ちょっと感激していると後ろでしがみついていたが僕の腕に力を入れて掴んできます。
を振り向くと不安そうな顔。困ったようにスクアーロに向き直ると
「あぁ。その嬢ちゃんも一緒でもいいってよ。」
「え!」
「本当ですか!行く!」
ちょっと待ってください。もう転校すること決定ですか?
「ちょっと待てよ!勝手に話進めてんじゃねぇ!」
あ、忘れてました(酷)。
「…あぁ゛、るせぇなぁ。」
「スクアーロ。落ち着いて。」
あなたの殺気は一般人には辛いですから。ほら固まってますよ。
「…やっぱお前転校した方がいいぜ。」
「あー…うん。考えときます。因みに転校先は?」
「並盛中。」
…XANXAS様…素敵チョイスです。
「とりあえず返事は明日しますから。も一緒ならのご両親にも話しなきゃいけないでしょう。」
「あぁ、そうだな。」
スクアーロはそう言って僕たちに背を向けて屋上の扉へと進みます。
「じゃ、また明日迎えに来るからな。」
ひらひらと手を振って屋上から出ていきました。
スクアーロ退場〜(だからどうした)。
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