幸福の欠片〜act25〜
次の日。僕とは学校に着くとそのまま職員室へ行き、それぞれの担任に転校が決まったことを告げました。そして手続きに必要な書類を貰い、教室へと向かいます。その間はずっとにこにこと嬉しそうです。
「…さすがにちょっと顔にやけすぎ。」
そう言っての前に立って頬をむにっとひっぱってみます。
「ひぁう。いひゃいいひゃい(笑)。」
とか言いながらやっぱり顔はにやけてます。…このこは…。
「えへへぇ〜、だって嬉しいんだもん。と一緒に居られるんなんて。」
本当に嬉しそうです。そんな顔をされたら何にも言えないじゃないですか。はぁと大きな溜め息を吐くと
「あんまりあからさまに嬉しそうにしない。また桃城君と菊丸先輩に嫌み言われるよ。」
「あ、それは嫌。」
そんな話をしていら教室に着きました。教室にはいるとやっぱり机はズタズタ。まぁ、これも今日で最後ですが。もう面倒なのでそのまま席に着きます。すると海堂君が声をかけてきました。
「おい、。おまえ本当に転校するのか?」
「はい。さっきと一緒に書類も貰ってきました。」
そう言うと海堂君は申し訳なさそうに俯いてしまいました。
「海堂君がそんな顔しないで下さい。別に海堂君のせいではありませんから。」
「そ…うか。」
それで僕たちの会話は終わりいつも通りの授業をしていつも通りお昼にはと一緒にお昼を食べていつも通りの放課後。
「ー!帰ろ!」
「うん。」
カバンを持って立ち上がり、教室を出ます。引っ越しの用意や明日からのことなんかを話ながら門のところまで行くとなぜかテニス部の皆様方がお出迎えです。