それは単なるきっかけだった・・・?!〜act2〜
いろいろと考えながら歩いていると音楽準備室についていた。
コンコン
「失礼しまーす。」
「来たか。」
濃!!
スーツだよ!!オールバックだよ!!薔薇だよ!!←パニック
「。」
「へ?!はい!」
いろいろと頭の中でパニくってるところに名前を呼ばれて我に返った。・・・わぁ・・・この先生本当に音楽の先生・・・?(あたしのクラスは先生が違う)。
「部活はどこに入るのか決めたのか?」
「いえ・・・まだですけど。一応文科系に入ろうかと。」
今はまだ仮入部期間だから正式には決めてないけど、調理部に入ろうかと思ってる。本当は帰宅部がいいんだけどね。・・・この学校帰宅部無いんだもん。あーのために家事しなきゃいけないのになー・・・。とか何とか考えてたら
「うむ。ではテニス部のマネージャーをやらないか?」
「・・・はい?」
What?今なんと言ーまして?テニス部のマネージャー?
「・・・謹んでお断りさせていただきます。」
深々とお辞儀をしてお断り。だって・・・何が悲しゅーてあんな耳の痛いところでマネージャーなんかやらなあかんのですか。
「そんなことを言うな。今日の体育の授業を見させてもらった。なかなかいい動きをしている。」
・・・変態。一瞬そんな言葉があたしの頭をよぎった。
「今変態とか思っただろう。」
「いえいえいえ!そんな!滅相もございません!」
・・・あせった!
「そんなことはどうでもいい。テニス部のマネージャーを
キーンコーンカーンコーン
「あ、予鈴だ。それではあたしはこれで!」
天の助け!目の前のエセ教師(少なくともあたしには教師に見えない)の言葉に予鈴の音が重なった。
あたしは嬉々としてお辞儀をし、扉へと向き直った。
「う、うむ。行ってよし!」
バッ!
思わず振り向いちゃった・・・。そこにはエセ教師が指をそろえてこちらを指していた。
「・・・し・・・失礼しましたー。」
ガラガラガラ
なんだったんだろー
オールバック。バックに薔薇(笑)。あれに気に入られたくない(苦笑)。
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