「さてと。次は誰を観察しようかしら?」
「・・・とりあえずあのなんか黒いオーラ背負ってる奴じゃねぇ?」
「そうね。なんか近い波動を感じるわv」
「(姉貴がこえぇ・・・)」
観察日記〜不二side〜
「。」
「おわ!ふ・・・不二先輩・・・お願いですから気配を消して近づかないで下さい・・・。」
笑顔で背後から抱きついてきた天才・不二周助。その笑顔が怖いから・・・。
「んー・・・だって気配丸出しで近づくと逃げるじゃない。」
はいごもっともで。だって不二先輩って近づいたと思ったらセクハラして来るんだもん。
「セクハラじゃないよ?スキンシップv」
「・・・心を読まないで・・・ください。」
怖い・・・怖いわ・・・お姉ちゃん並に怖いかもしれないわ・・・。
「あ、ところで先輩、何か御用で。」
この怖いブラックなオーラを発してる人から早く逃げたくてあたしは先輩に言った。
そして返ってきた答えは
「ん?用はないよ?は僕のだからね?見張ってるだけさ。」
・・・あたしは誰のものでもございません。はい。
「先輩・・・。まだ部活中です。離れてください。それにあたしは誰のものでもありませんから。」
しかも向こうで部長が凄い形相でにらんでますよ?
「あーいいの。手塚は。ほっといて。」
いいんですか・・・。あーあ絶対不二先輩グランド50周とか言われるんだろうなぁ・・・。
「そんなことしたら手塚のほうが危険だよ?」
くすくすと黒い笑みを浮かべる不二先輩。
「だから心を読まないで下さい。お願いですから。」
「がちゅーしてくれたら考えてあげるv」
「
勘弁してください。」
そんなやり取りをしてると、やっぱり部長は切れたらしく。
「不二!グランド50周!!」
・・・あーあ、どっちかって言うとあとで報復を受けるであろう部長のほうが可哀想かも。