幸福の欠片〜act29〜
そして次の日、と共に学校へ行き、先生に挨拶をしそれぞれの教室に荷物を取りに行きます。
僕が教室にはいると一斉に視線が僕にあつまります。机は…あぁ、今日は綺麗ですね。殆ど荷物も入っていないロッカー(かなり頑丈な鍵をつけておいた)から荷物を取り出し、自分の席で持って帰るものといらないものを分けます。…殆どいりませんね。
「おい。」
「はい?」
そんなことを考えながら仕わけをしているといつの間にか海堂君が隣にいました。
「…悪かったな…。」
「なんで海堂君が謝るんですか?」
すまなさそうな表情で謝ってくる海堂君に僕は首を傾げます。
「…いや…これはテニス部全体の問題だ…。」
そう言って深々と海堂君は頭を下げます。そんな深刻にならなくていいのに。
「頭を上げてください、海堂君。本当に僕は何とも思っていませんから。思ってたらとっくの昔にあの二人のしてます。」
にっこりと不吉なことを口走る僕に海堂君が一瞬引きました。
「それに。一番の被害者はですよ。謝るならに謝ってあげてください。それじゃあ僕はこれで。」
そう言って僕は教室を後にしました。そしてがいる教室へ。しかしそこにの姿はありません。近くにいたクラスの人に訪ねると、上級生が呼びに来てつれて行かれたと言われました。
…最後の最後でまで僕の予感はあたってしまうんですかね。
僕は急いでの元へかけました。多分は…最初に会ったあそこにいる…!