「・・・いいかげんにしやがれー!」
あたしの日課は鬼ごっこです。

鬼ごっこ

「いい加減諦めやがれ!」
「跡部の言う通りや!早く諦めてマネージャーになって〜vv」
「やなこったー!つーかついてくんなー!」

氷帝学園中等部2年。現在3年の跡部先輩と忍足先輩から必死で逃げている状況です。
本当ならば先輩にあのような口をきくのはいかがなものかという批判が いろんなところ(特にファンクラブの面々)から飛んできそうなのですがそんなこと知ったこっちゃないですよ!
事の起こりは1年前。初の体育の授業がテニス。
そのときの様子をたまたま目にしていらしたらしい、跡部先輩と忍足先輩(+榊先生)に気に入られ、 マネージャーの勧誘に毎日毎日厭きもせずにやってくる。
いい加減毎回毎回同じように断るのも嫌になって先輩たちがやってくる前に逃げるようになったら あの二人、よっぽど諦めが悪いらしく、追いかけてくるようになった。
友達に言わせればあの二人にあんなに熱心に追いかけてもらえるなんて羨ましいvvと
目をハートにして語るが、あたしにとっては大問題。換わってもらえるものなら変わってもらいたいデスヨ。
それでも必死で逃げ回ること1年間。なんとか1年の間は逃げ切った。が。
2年に進級してもあの二人は3年生になっただけでまだこの学校にはいる。
そして今日もこれ。

「あたしは家に帰ってあのグータラ親父とお気楽母さんの変わりに可愛い可愛い弟の為の炊事洗濯掃除その他家事全般をやらなあかんのだー!」
「そんなこと俺は知らん!いいからマネージャーをやりやがれ!」
「おぼっちゃまの跡部先輩にわかってもらわなくて結構!あたしにとっては重大問題じゃーぼけー!」
そんな会話をしながら放課後の鬼ごっこin(無駄に広い)氷帝学園中等部を繰り広げる。
あたしはチャイムがなったと同時に教室から退避。そのあと数秒もしないで跡部先輩、忍足先輩の登場。
そしてあたしを捕まえるための鬼ごっこのスタート。学校の門から出てしまえばこっちの勝ち。
あの二人、この後部活だからさすがに門の外までは追いかけてこない。
こんなことが毎日続いているのでもう、先生たちもなれたもので。
廊下に地鳴りが響いてくると皆教室の中に避難。ああ〜こんなことになれないで下さい皆さん・・・(泣)。
まぁ、猛スピードで廊下をダッシュして階段を飛び降りるこが居たら誰だってよけるわな。
おかげで運動神経はかなりよくなったよ・・・あたし・・・(元々体育十段階評価で九だったけど)。

「いい加減にしろー!」
「「ぜってぇ諦めん!!」」
こんな毎日がいつまで続くんだろう・・・(泣)。

なんとなーく頭に浮かんだ鬼ごっこネタ。氷帝だからできるアホネタだよね(苦笑)。
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