「ねぇ・・・・・・あのこ・・・二重人格?」
「じゃねぇの・・・?」
観察日記〜河村side〜
「
オラオラバーニーング!」
「タカせんぱーい!もう試合終わってますよー!(汗)」
今日もタカ先輩は元気にラケット振り回してますよ。もう試合終わったんですけどー(汗)。
「タ・・・タカさーん・・・いい加減にしてくださいよー(苦笑)。」
試合相手だった桃ちゃんも苦笑気味。
「
問題ナッシーング!カモーン!バーニーング!」
「だからタカせんぱーい!人の話きいてくださーい!試合終わってますって!」
はぁ・・・テンション高いなぁ・・・。元気有り余ってるよ。普段は大人しいいい先輩なのに。
「次の試合が始められないよ・・・。」
「僕がどうにかしてこようか?」
「
うお!」
「酷いなぁ・・・。その反応。」
いつものごとく。どこからともなく不二先輩登場。
「・・・だったらその登場の仕方どうにかしてください。心臓に悪いです。」
「そう?あ、どうせだったらも魔術習ってみる?そうすれば慣れるよ。」
「
謹んでご辞退させていただきます。」
「ちぇ。残念。」
・・・だって・・・お姉ちゃんのこと見てたら・・・ねぇ・・・。
「へぇ、のお姉ちゃんも仲間なんだね。」
「お願いです。心を読まないで下さい。不二先輩。それよりタカ先輩どうにかしてきてください。あたしたちでは近づけません。」
「うん。のお願いとあれば何でもしてあげるよ。」
「ソレハドーモ。」
「心がこもってないなー。」
不二先輩はそんなことを呟きながら未だにラケットを振り回すタカ先輩の下へ。そして
ヒョイ
「あ、不二。どうしたの?」
「やぁ、タカさん。もう試合とっくの昔に終わってるよ。次は僕と英二の試合。」
「あ、ごめんごめん。またやっちゃったんだ。俺。」
あははと笑うタカ先輩。不二先輩がラケットを取り上げた瞬間。もとのタカ先輩に早変わり。
「はい、タカ先輩。お疲れ様です。」
「あ、ありがとうさん。ごめんね。毎回毎回こんなんで(苦笑)。」
元に戻ったタカ先輩にタオルとドリンク。普段のタカ先輩はこんなにいい人なんだけど、なんでラケットをもつとあんなに熱血キャラになっちゃうんだろう・・・?
「いえ。これが仕事ですし。さ、次の試合始まっちゃいますから。出ましょう。」
「うん。そうだね。」
普段のタカ先輩。わりとあたしは好きだなー。