あなたの声が聞きたくて
「・・・コムイに頭下げなきゃいけねぇな・・・。」
部屋が崩れ往く中、神田は呟く。そして
「・・・アレン・・・。」
つらそうな表情で天に向かって呟いた。
「?アレン君?」
次の扉へと向かう中、アレンはふと後ろを振り向く。
「いえ、・・・なんだか、呼ばれたような気がして・・・。気のせいですよね。」
いぶかしげな表情を向けるリナリーにアレンは笑顔を向ける。
「さ、行きましょう。」
一行は再び歩き出す。
しかし、アレンの心には不安がよぎる。
「(・・・カンダ・・・。)」
知らず知らずのうちに表情がこわばる。
「(・・・ちゃんと・・・無事に追いついてくださいよ・・・。)」
心に残る不安を押しつぶし、神田の無事を信じてアレンは進む。
―もう一度 あなたの声が聞きたいから―
fin
何話だったっけ?(コラ)。箱舟の中でのお話その後妄想編(苦笑)。