『戯言シリーズ』いろいろ捏造第二段。
ありえないくらいに捏造。こうだったらいいなv的妄想の産物。大丈夫な人のみどうぞ!
戯言と鬼の遁走曲<フーガ>
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・さようなr「待て待て待て!」・・・なんですか・・・。」
今日こそは!と僕としては一年に一度有るか無いかぐらいの勢いで気合を入れてアパートを出たら京都の街には物凄く不釣合いな二人に遭遇した。さらに思いっきり目があってしまった。物凄くいやな予感がした僕は回れ右してアパートに引き返そうとした。そしたらどっかの田舎町で虫取りしてそうな格好なお兄さんに肩をつかまれてしまった。
「君が”いーたん”っちゃ?」
「誰ですかそれ。」
「零崎人識を知っているだろう。レンから君のことは聞いている。」
「人識のお気に入りっちゃね。」
・・・あぁ、逃げたい。なんで僕はこんなにトラブルを引き寄せる体質なんだろうなぁ・・・。
とかちょっと思考トリップさせていたら、
「で、知ってるっちゃね。」
「知りませんよ。誰ですか人識って。あんな顔面刺青で耳からストラップ下げた人間失格の殺人鬼なんかとなんで知り合いにならなきゃならないんですか。」
「・・・要するに知ってるんだな。」
「本当、戯言ですけどね。」
”鏡の向こう側”の僕だしね。
「じゃー話は早いっちゃ。いーたんを餌にすれば人識が釣れるっちゃ。」
「なんですかその嬉しくもなんとも無い方程式は。」
つくづく突っ込み体質だと思う。いろいろと損してる気がしてしょうがないのは気のせいじゃないかもしれない。
「じゃ、ちょっと一緒に来t「いーたんに何してんだてめぇらぁ!」ぐふぅ!」
「やぁ、人間失格。」
「おう、欠陥製品。」
近づいてくる人間失格の手に何か赤いものが付いている気がするけどその辺はスルーしよう。もう慣れた。
「さあいーたん!デートしようぜデート!こないだは出夢のやろうに邪魔されたからな!」
そう言ってがっちり僕の腕を掴んで引きずっていこうとする人間失格。・・・退学届けもらいに行ったほうがいいのかな。なんて戯言・・・でもないなー・・・。
「ちょっ!人識!待つっちゃ!」
「・・・くたばってろよ大将。俺といーたんのラブラブタイムをじゃますんな。」
「ラブラブか・・・悪くない・・・。」
「そこ違うだろう!」
「大将ー。キャラ違う。」
・・・僕もう帰っていいかな・・・。
「おい、人間失格。」
「ん?なんだいーたん。」
「いー加減離せ。」
「やだv」
語尾にハートマーク付けんなよ。気持ち悪い。
「あの二人はお前に用があるみたいだぞ。」
「いーんだよ。俺にとってはいーたんが一番大事だしv」
・・・嬉しくねー・・・。
「ちょ!人識お前家賊を見捨てるっちゃか?!」
・・・あー・・・やっぱりこの人たちも零崎かぁ・・・。巻き込まないで欲しい・・・なんて戯言だよなー・・・。
「見捨てるって言うか・・・いーたん優先?」
首を傾げるな首を。
「・・・はぁ。」
あ、思わず溜息。目の前では麦藁帽子のお兄さんと僕を抱きしめたままの人間失格が睨みあい中。もう一人の燕尾服のお兄さん(麦藁帽子のお兄さんと並ぶと違和感満載)はそれを静観している。
「・・・人間失格、いい加減n「やっほーいーたーんv」哀川さん・・・。」
目に飛び込んできた赤にちょっと眉間に皺がよった。っていうかどっから現れたんだろう・・・。・・・考えるだけ無駄だ。だって哀川さんだし。
「だから潤って呼べっつってんだろー。あたしを名字で呼ぶのは敵だけだ。」
いつもの自信にあふれた表情で笑う哀k、ごほん、潤さん。
「つーわけで零崎。いーたん借りるぜ。」
「あ。」
いつの間にやら僕は潤さんの腕の中。というかお姫差抱っこって・・・。僕も一応男なんだけどなぁ・・・なんて言って聞いてくれる潤さんじゃないから言わないけど。戯言だよね。
「てめ、人類最強!いーたん返せ!」
「あはは!やだねー!」
「・・・僕はモノじゃないんだけどな。」
ぼそりと呟いても誰も聞いちゃいねぇ。本当、僕の周りって人の話聞かない人ばっかだよなぁ。
「つーわけで、いーたんは貰って行くぜ!」
「あなたはどこぞの泥棒ですか。」
潤さんの捨て台詞に突っ込みを入れながら、僕はそのまま連れ去られていつものことながら潤さんの仕事の手伝いをさせられた。
残された零崎三人はというと。
「・・・なんか凄いっちゃね。」
「わー!いーたーん!(号泣)。」
「・・・うむ。悪くない。」
「「何がだよ。」」
(まぁ、帰ったら少しは人間失格に付き合ってやってもいいかもしれない)
超楽しい・・・!